NEXT MOBILITY

MENU

2021年9月8日【イベント】

ヴァレオ、IAAモビリティ2021に出展

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

ヴァレオは9月8日、ミュンヘンで開催中のIAAモビリティで公開している、同社のイノベーションについて発表した。

 

 

■より安全なモビリティ
コロナ禍により、健康と安全の大切さが改めて注目されている。ヴァレオはイノベーションによってこれらのニーズに応えるとし、その一例として、バス用のUV空気清浄機を紹介する。このUV空気清浄機により、乗客を乗せて走行中の車両から、ウイルス、微生物、バクテリアの95%以上を除去。また、乗用車向けには、アレルゲンの96%とウイルスの99.4%をブロックする非常に効果的なエアフィルターを開発。今後5年以内に、新しいモデルの2台に1台に、このようなフィルターが取り付けられる予定だとしている。

 

また、ヴァレオのテクノロジーは車両以外の分野にも拡がっている。ヴァレオは、いくつかの病院や研究機関と共同で、2分未満の非接触プロセスを使用して、患者の健康リスクを評価できるバイタルサイン検出器を開発。IAAモビリティで初めて発表されたこのデバイスは、ヴァレオのドライバーモニタリングシステム(DMS)をベースにしており、まもなく量産車に搭載される。

 

また、より安全なモビリティのために、ヴァレオは先進運転支援システム(ADAS)をイノベーションの重要な焦点にしている。自動車業界で最も幅広いセンサー製品のポートフォリオと、収集されたデータを集約する電子制御ユニットを取り揃えたハードウェアに加え、ますます重要性が高まっているソフトウェアにも注力しているという。

 

このショーで発表されるイノベーションの一つに、ヴァレオの自動バレーパーキングシステムがある。車載運転支援システムの発展形として、ヴァレオのカメラと駐車場に設置されたソフトウェアは、車両の自動駐車を実行する上で重要な役割を果たすとしている。

 

さらに、IAAモビリティでは、ヴァレオの自動運転車のプロトタイプDrive4Uによるデモンストレーションも実施。ヴァレオのLiDAR、カメラ、レーダー、超音波センサーなど、すでに量産しているセンサーのみを搭載したプロトタイプは、ミュンヘンの公道を走行し、レベル4の自動運転を行う。安全性を高める機能として、自車の位置をセンチメートルレベルの精度で正確に特定するヴァレオ Drive4U Locateテクノロジーや、車の周囲の人々を検出して移動する前にブレーキをかけるヴァレオMovePredict.aiシステムが搭載されている。

 

 

■よりクリーンで多様なモビリティ
欧州委員会が炭素排出量をさらに削減し、モビリティを根本的に変革するための新たな措置を公表したのに先立ち、ヴァレオは取り組みを始めている。ヴァレオは、自動車をはじめとするあらゆる種類の車両に加えて、自転車、スクーター、配送用ドロイドなどの新しい都市型モビリティソリューションの電動化に貢献。これらのソリューションの実演を、IAAモビリティとミュンヘンの公道で実施する。

 

ヴァレオの電動化に関する技術プラットフォームは、廉価な48Vソリューションから、合弁事業のヴァレオシーメンスeAutomotiveによって開発された最もパワフルなシステムまで、すべてのセグメントと用途をカバー。IAAモビリティ2021では、ドイツのプレミアムブランドによる電動レンジのフラッグシップ車両も展示される。

 

また、ヴァレオは、電動技術のポートフォリオに加えて、電動化革命に不可欠なサーマルマネジメントにも取り組んでいる。バッテリー冷却、ヒートポンプ、電気コンプレッサーをカバーする包括的な専門知識と、車室内の温度を快適に保つ最適化されたサーマルコンフォート技術によって、電気自動車の開発において重要な役割を果たすとしている。

 

そしてヴァレオは、IAAモビリティにおいて、新しい充電ステーションを備えた電化エコシステムを初公開する。あらゆるタイプの電気自動車とプラグインハイブリッド車に対応し、もっとも安価な電力か、太陽光や風力などのグリーンソースから供給される電力による充電が可能。また、車両で使用されない電力を、電力網や特定の電気機器に再分配することも可能になっている。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。