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2021年6月20日【イベント】

日産、2021年フォーミュラE第9戦でローランドが3位

NEXT MOBILITY編集部

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日産自動車は6月20日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権メキシコe-Prixに参戦し、第9戦でオリバー ローランド(22号車)が3位入賞を果たしたと発表した。

 

今回のメキシコe-Prixは、メキシコ・プエブラ市郊外にある新設のアウトドローモ ミゲル E アベドサーキットで、6月19日と20日に、第8戦と第9戦のダブルヘッダーで開催された。

 

 

 

 

ローランドは日産のGen2エンジンを搭載したマシンで第9戦のスーパーポールシュートアウトを最速でフィニッシュし、フォーミュラEで自身4度目のポールポジションを獲得。決勝では序盤のリードを保つことができずに4位でゴールとなったが、パスカル ウェーレインがファンブーストの不適切な使用により5秒のタイムペナルティを受けたため、ローランドの順位は3位に繰り上がり、入賞を果たした。この結果、ローランドのドライバー・ランキングは、4つ上がり、10位となっている。また、予選7位からスタートしたセバスチャン ブエミは、決勝を14位でフィニッシュ。今回のレースで、日産e.damsは18ポイントを獲得した。

 

なお、第8戦はローランドが予選で2位となり、決勝を最前列からスタートし、ブエミは19位からスタートした。しかし、日産e.damsの2台は技術的な問題を指摘されて失格となった。

 

日産のグローバルモータースポーツダイレクターであるトマソ ヴォルペは、「今回は、全体的に良かった点に注目したいと思います。私たちはシーズン前半に比べて、より速いペースでレースを進めることができるようになりました。フリー走行ではトップになりましたし、予選ではポールポジションと2位を獲得しました。クルマは速くなり、パフォーマンスが大きく向上しています。

 

ただし、第8戦では手続きがうまく行かず、2台とも失格になってしまったのは非常に残念でした。第9戦ではポールポジションからスタートしたものの、最終的には3位でレースを終えました。レースのペースは良くなりつつあるものの、トップに立つにはまだ努力が必要ということです。ブエミに関していえば、マシンのグリップに自信が持てなかったようです。まだまだ改善が必要です」と語っている。

 

日産e.damsチーム監督であるグレゴリー ドリオは、「オリバーは2戦とも最前列からスタートし、素晴らしい走りで結果を出すことができました。しかし、チーム全体としては、残念な結果となりました。今後、2週間後のニューヨークに向けて、あらゆる可能性を最大限に活かし、勝利につなげていかなければなりません。私たちのミッションです」と語った。

 

なお、第10戦・第11戦は、7月10日・11日にニューヨークでの開催となる。

 

 

 

 

オリバー ローランド
「第9戦は、全体的に良かったと思います。ポールポジションで3ポイントを獲得し、決勝では4位でフィニュッシュし、その後3位に繰り上がりました。レース直後に表彰台に上がれなかったのは少し残念ですが、チームは最大限の力を発揮できたと思います。ただし、今日はこれ以上ハードにプッシュができず、最終的にはスピードも足りませんでした。タイヤにも少し悩まされました。しかし、予選では素晴らしいペースで走ることができ、残りのレースに向けて取り組むべきことが分かってきました。決勝では、より細部に注意を払い、少しでも結果を良くすることに集中します。シーズンの終わりまで、チャンピオンは狙えますから」

 

セバスチャン ブエミ
「第9戦でローランドが良い結果を残して嬉しかったです。彼はチームのために素晴らしい仕事をしてくれました。私は、少し不運に見舞われました。7番手からスタートしたものの、他のマシンに押され、ラインを外れて走らなければなりませんでした。石がたくさんあったので、コースに戻ることができず、その1周で8、9番ほど順位を下げてしまいました。最後はできる限り挽回しようとしましたが、ポイント圏内の入賞は叶いませんでした。残念な結果でしたが、私たちには十分なスピードがあります。次のニューヨークでは、結果につなげたいと思います」

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。