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2022年6月24日【企業・経営】

トヨタ、インド工場でスズキ開発のSUVをOEM生産へ

NEXT MOBILITY編集部

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写真は、先の2016年10月12日にトヨタ・スズキ双方で業務提携に向けた検討を開始した時のもの。

 

 

トヨタ自動車とスズキは6月24日、スズキ開発の新型SUVを、トヨタのインドに於ける車両生産・販売会社である「トヨタ・キルロスカ・モーター(Toyota kirloskar Motor/以下、TKM)」で、8月から生産すると発表した。

 

※写真は、先の2016年10月12日にトヨタ・スズキ双方で業務提携に向けた検討を開始した時のもの。

トヨタとスズキ・ロゴ

トヨタとスズキは、2017年に業務提携に向けた覚書を締結し、以来、トヨタが持つ強みである電動化技術と、スズキが持つ強みである小型車技術を持ち寄り、生産領域や電動車の普及等での協業に取り組んできた。

 

この協業の一環として、グローバルでの車両のOEM相互供給を進めるなか、今回、スズキが開発した新型SUVをTKMで8月から生産し、スズキ・モデルをマルチ・スズキ・インディアで、トヨタ・モデルをTKMで、それぞれ販売(アフリカを含めたインド国外への輸出も計画)。両モデルのパワートレインには、両社がそれぞれ開発した技術「マイルドハイブリッド(スズキ開発)」「ストロングハイブリッド(トヨタ開発)」が搭載されると云う。

 

トヨタとスズキは、協業を通じて両社の強みを持ち寄ることで、インドのユーザーに対して幅広い電動化技術を提供すると共に、協業拡大への投資も含め、インド政府が掲げる製造業振興策である「Make in India」を継続して支援。電動化を加速することで、持続的な経済成長や、2070年の温室効果ガス(GHG)排出ネットゼロに貢献していくとしている。

 

マルチスズキ・HP

 

 

[両社コメント]

 

・トヨタ社長 豊田章男氏

 

「インド事業を地元密着で長く取り組んでいるスズキさんと新型SUVを発表できることを嬉しく思います。現在、自動車産業は、電動化やカーボンニュートラルなど、様々なチャレンジに直面しています。トヨタ、スズキそれぞれの強みを活かして、インドのお客様に様々な選択肢をご提供することで、CO2削減に貢献し、“誰も取り残さず”、“みんなが自由に移動できる社会”の実現を目指していきたいと思います」。

 

・スズキ社長 鈴木俊宏氏

 

「今回の新型SUVのTKMでの生産は、環境にやさしくお客様に必要とされるモビリティの提供を通じて、インドの成長に貢献することができるプロジェクトです。将来の協業の更なる深化に向けた大きなマイルストーンであると認識しております。トヨタさんからの支援に感謝申し上げると同時に、引き続き協業による新たなシナジーやビジネスチャンスを模索してまいります」。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。