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2023年3月1日【車両刷新】

レクサス、NXを一部改良。注文受付を再開

NEXT MOBILITY編集部

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トヨタ自動車傘下のレクサス(LEXUS)ブランドは3月1日、ラグジュアリークロスオーバーSUV「NX」を一部改良し、全国のレクサス店を通じて2日に発売、注文の受付を再開(パワートレーンや仕様によって生産台数・納期に差がある)すると発表した。メーカー希望小売価格(消費税込)は455万円から。

レクサス・ロゴ

NXは、2014年の誕生から現在(昨年12月時点)までに、90以上の国と地域で累計121万台が販売されたレクサスのグローバルコアモデル。2021年には、次世代のブランド第1弾モデルとして新型も登場。電動化ビジョン「レクサス・エレクトリファイド(Lexus Electrified)」に基づく初のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルとハイブリッド(HEV)モデルを合わせた電動車比率がグローバルで50%を超えるなど、CO2排出量の削減にも貢献していると云う。

 

今回の改良では、“オールウェーズ・オン(Always On)”の考え方に基づいてボディ剛性がさらに強化され、それに合わせてサスペンションのセッティングも最適化。同ブランドならではの走りの味「レクサス・ドライビング・シグネチャー(Lexus Driving Signature)」のさらなる深化が図られた。

 

加えて、ハイマウントストップの面発光タイプへの変更や、華やかさと上質感を高めた室内の配色刷新など、エクステリアやインテリアの変更の他、安全面では、「Lexus Safety System +」の機能を拡充、前後を記録するドライブレコーダーが設定された。

 

 

 

1.クルマを基本性能から見直し

(1)ボディ剛性を向上させ、それに合わせたサスペンションのセッティングを最適化。操縦安定性と乗り心地を向上。

 

・フロント回りボディ剛性向上(ラジエーターサポート回り)。
・リヤ回りボディ剛性向上(リヤサスペンションメンバープレースの追加)(NX350は既設)。
・前後ボディ剛性配分変更による空力バランス調整。
・コイルスプリング、アブソーバー、EPSのチューニング。

 

(2)NX350では、発進時のレスポンス、トルク感を向上させ、エンジンやトランスミッションの制御を変更することで、ドライバビリティの向上を図った。

 

(3)メーカーオプションとして20インチノーマルタイヤを“version L”と“F SPORT”に設定(“version L”のアルミホイールはグレーメタリック塗装、“F SPORT”のアルミホイールはブラック塗装となる)。

 

 

2.高級感を高めたインテリア

・ドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用するなど、インテリアの配色を刷新(ブラック、“F SPORT”専用ブラック除く)し、室内をより華やかで上質な印象に。

 

 

3.予防安全性能を拡充

(1)Lexus Safety System +

・プリクラッシュセーフティの、低速時の衝突回避または被害軽減をサポートする低速時加速抑制機能を拡充(自車の直前の歩行者、自転車運転者、車両に加え、壁のような構造物も認識)。より幅広いシーンに対応させた。

 

・プロアクティブドライビングアシスト[PDA]に、歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援、先行車に対する減速支援、カーブに対する減速支援に加え、信号交差点に対する右左折時減速支援を追加。状況に応じて適切な操作をサポート。

 

(2)その他安全装備

 

・並列駐車での前向き駐車/バック出庫/前向き出庫など、様々な駐車シーンに対応する「Lexus Teammate Advanced Park(リモート機能付)」と、ブレーキとアクセルの踏み間違いで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与する「パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)[PKSB]」をNX450h+“F SPORT”にも設定(NX450h+“version L”、NX350hは設定済み)。

 

・車両前後のカメラ映像をメモリ内に常時録画するドライブレコーダー(前後方)を設定(メーカーオプション)。録画データは、インストルメントパネルセンターのディスプレイで再生可能。スマートフォンやUSBメモリに転送(スマートフォンへのデータの転送(再生)にはスマートフォンアプリ「My Drive Recorder Viewer」のインストールが必要)することも可能。

 

 

[メーカー希望小売価格](消費税込/円)

<エンジン、トランスミッション、駆動、価格(*)>
– NX450h+“version L”、A25A-FXS、電気式無段変速機、AWD、7,295,000
– NX450h+“F SPORT”、A25A-FXS、電気式無段変速機、AWD、7,535,000

 

– NX350h“version L”、A25A-FXS、電気式無段変速機、2WD(FF)、6,176,000
– NX350h“version L”、A25A-FXS、電気式無段変速機、AWD、6,446,000
– NX350h“F SPORT”、A25A-FXS、電気式無段変速機、2WD(FF)、6,176,000
– NX350h“F SPORT”、A25A-FXS、電気式無段変速機、AWD、6,446,000
– NX350h、A25A-FXS、電気式無段変速機、2WD(FF)、5,200,000
– NX350h、A25A-FXS、電気式無段変速機、AWD、5,470,000

 

– NX350“F SPORT”、T24A-FTS、Direct Shift-8AT、AWD、6,086,000

 

– NX250“version L”、A25A-FKS、Direct Shift-8AT、2WD(FF)、5,526,000
– NX250“version L”、A25A-FKS、Direct Shift-8AT、AWD、5,796,000
– NX250、A25A-FKS、Direct Shift-8AT、2WD(FF)、4,550,000
– NX250、A25A-FKS、Direct Shift-8AT、AWD、4,820,000

*北海道地区のみ価格が異なる。リサイクル料金は含まれない。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。