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2021年1月13日【アフター市場】

コンチネンタルとHERE、ナチュラル3Dナビシステムを提供

NEXT MOBILITY編集部

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自然な3Dナビゲーション画像でより直感的なユーザーエクスペリエンスを実現する。

 

 

コンチネンタル、HERE(ヒア)社、Leia(レイア)社は1月13日、3社提携し3次元ナビゲーションを車両の操縦席のディスプレーソリューション向けに開発したことを発表した。この技術はより高いレベルで、直感的なユーザーエクスペリエンスを実現、より高い運転安全に寄与するという。

 

コンチネンタルのHMI事業部の戦略およびポートフォリオ統括責任者、ウルリッヒ・ルーダース(Ulrich Lueders)は、「3Dディスプレー技術は、これまでに無い驚異的な機能をコックピットに与えます。この技術はドライバーとクルマとの直感的な操作環境を生み出して、より高いレベルの運転安全性を実現します。HEREの3DプレミアムマップコンテンツとLeiaのライトフィールドソフトウェアが、コンチネンタルHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)ソリューションの専門技術と組み合うことにより、新しいユーザーエキスペリエンス(UX)環境と安全運転のための環境づくりに貢献できることをとても嬉しく思います」 と述べている。

 

 

ライトフィールド技術で専用3Dメガネやアイトラックセンサーがなくても3D効果が得られる。

 

 

■安全な運転のサポートのために独自設計された3Dナビゲーション
交通安全に関するさまざまな世界の研究によると、世界中の交通渋滞の主な原因はドライバーの「気の散り」にあるといわれている。National Highway Traffic Safety Associationによると、米国では、2018年中に気が散る運転により2,800人以上の死者が出たと報告された。これら調査から、より安全な運転環境を作るためには、運転中のドライバーが求める地図情報コンテンツと検索機能を、ドライバーの集中力が切れないようにより素早く快適に提供できる直感的なUXソリューションが求められる。

 

「特に大都市での交通など複雑な運転環境では、多くのドライバーとっては、ナビゲーションの指示に従いつつ、同時に安全に操作することはとても厳しい環境といえます」とルーダースは述べている。

 

このように、コンチネンタル、Here、Leia 3社によるこの3Dソリューションは、現実世界を仮想空間に正確に再現することによって、ドライバーに必要な情報と自車の位置方向をすばやく伝え、運転により注意をはらうことができるという。

 

 

■より自然な3D効果を実現
今回のCES2021にて、Leiaの地図上の建築物や地形の3D表示技術「ライトフィールド(Lightfield)テクノロジー」を展示している。この新しいソリューションは、立体画像認識に不可欠であった3D対応メガネや視線追跡のためのアイトラッキングセンサを使用しなくても、3Dマップを視覚化できる。さらに、あらゆる角度から3Dによる効果を認識できる。すなわちドライバーも乗員も同じように3Dグラフィックスを見ることができる。

 

 

■高精度3Dコンテンツ
このソリューションのための3Dコンテンツは、「HERE プレミア 3D シティーズ」から入手できる。このコンテンツは「HEREプレミアムマップコンテンツ」と、75のグローバルシティセンターの高度に詳細な3D表現で構成され、ユーザーの要望に応じカスタマイズすることができる。表示される建築物は、その物理的な位置、体積、高さ、ファサードの色等現実のものに忠実に再現されている。3D立体地形モデルでは、都市のレイアウトを表す立面図も使用可能。3Dランドマーク詳細は各都市の地図範囲に含まれ、3D地形や周辺の建物のさまざまなスタイルに統合されている。

 

 

■オールデジタルCES 2021
オールデジタルCES 2021は、2021年1月11日~14日で開催中。コンチネンタルは未来に向けて提供する様々なテクノロジーを仮想ブースにて展示する。

https://www.continental.com/en-us

 

■HERE(ヒア)社
www.here.com http://360.here.com

 

■Leia(レイア)社
www.leiainc.com

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。