NEXT MOBILITY

MENU

2021年3月9日【MaaS】

アースカー、カーシェア予約管理システムで特許取得

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

アースカーは3月9日、同社が独自開発・提供するカーシェアリング事業プラットフォーム『earthcar』の予約管理システムについて特許を取得したと発表した。

 

 

◾️ 開発の背景

 

近年、世界中でシェアリングエコノミーが急速に普及する中、国内におけるカーシェアリングサービスも大きな成長を遂げている。しかし、多くの事業者がそれぞれ独自にサービスを展開することで、車両を探すユーザーは異なるインターフェイスの予約サイトを行き来しなくてはならず、利用者目線で不便な煩わしさがあることが指摘されていた。

 

 

そこでアースカーでは、複数の事業者が運営するカーシェアリングサービスを集約し、一つのポータルサービスとして提供するカーシェアリング事業プラットフォーム『earthcar』を2019年にリリース。プラットフォーム導入事業者には、車載デバイスや予約管理システム、コールセンターなどカーシェアリング運営に必要な仕組みをワンストップで提供するため、より低コストで事業参入が可能となった。また、サービスのポータル化により、自社単体でカーシェアリング事業を運営するよりも、格段に高い集客力で多くのユーザーを獲得できることも大きなメリットとなる。

 

 

同社のプラットフォームは、他拠点展開機能も充実している。導入により、レンタカーやガソリンスタンド本部におけるフランチャイズ店・特約店へのシステム提供や、自動車ディーラーにおける拠点間のサービス運営など、自社ブランド・自社ネットワークによるカーシェアリングビジネスの新規事業化も実現できるとのことだ。

 

 

一方、ユーザーは、数多くの事業者が運営するカーシェアリング車両を『earthcar』のポータルサイト上でシームレスに予約できるため、利便性は格段に向上し、カーシェアリングサービスの一層の普及促進につなげられる。

 

◾️ カーシェアリング事業プラットフォームにおける取得済特許の特徴

 

 

(1)複数のパートナー、オーナー、ステーションを管理

事業プラットフォームは「パートナー」と「オーナー」の2つの導入プランを用意。パートナーはグループ企業やフランチャイズ本部向けの機能で、自社の顧客・事業所(オーナー)に対してカーシェアリングサービスの提供・一元管理ができる。パートナーやオーナーが運営するステーションは『earthcar』のポータルサイト上に掲載され、複数の事業者が参加するカーシェアリングサービスとしてユーザーに提供している。

 

(2)パートナー、オーナーの売上分配システム

フランチャイズのように本部(パートナー)が加盟店(オーナー)にカーシェアリングシステムを提供する場合、パートナーとオーナーで利用料売上を分配できる。分配率も任意で設定することができ、プラットフォーム導入パートナーは、自社ブランドによる多拠点展開のカーシェアリングサービスの運営が可能。

 

(3)異なる事業者のカーシェアリング車両をシームレスに予約可能

従来はユーザーがカーシェアリング車両を探す場合、複数の事業者の予約サイトを行き来していたが、『earthcar』のポータルサイトでは数多くの事業者が運営する車両情報を集約しているため、シームレスに予約が可能。ユーザーはサイトを横断する手間が省け、共通の予約インターフェイスのためストレスなくカーシェアリングを利用できるようになる。。さらにユーザーが同一のサービスが受けられるよう、補償やペナルティ等のルールも統一化されている。
 

 

 

 

 

◾️ 特許の概要

特許番号 :特許第6814695号
発明の名称:予約管理装置、予約管理方法およびプログラム
特許出願日:平成29年5月29日
特許取得日:令和2年12月23日
特許権者 :株式会社アースカー

 

◾️ カーシェアリングサービス『earthcar』 :https://carshare.earth-car.com/

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。