NEXT MOBILITY

MENU

2021年10月12日【アフター市場】

三菱商事エネルギー、自動車リース4社と提携し整備管理基盤開発へ

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

三菱商事エネルギーは10月12日、自動車リース業界上位4社の「オリックス自動車」、「住友三井オートサービス」、「日本カーソリューションズ」、そして「三菱オートリース」と、業界を横断する車両メンテナンス管理専門の共通プラットフォーム「FLEET PITLOCK(フリート・ピットロック)」の開発、普及に向けて業務提携したと発表した。

 

このフリート・ピットロックの来年10月の稼働開始を目指し、三菱商事エネルギーは、開発・運用を担当。自動車リース4社は、開発への協力と共に自社システムとの連携を検討する。5社は、自動車リース業界の構造変革を牽引すると共に、パートナーである自動車整備工場の業務効率化の支援を推進していくとしている。

[サービス連携の背景と目的]

 

1.自動車整備工場の深刻な人材不足と、高まる負担

 

自動車整備工場では、自動車整備士資格(国家資格)の取得や、メンテナンス技術の習熟までに一定の経験が必要なことから、新たな人材確保が極めて難しい上に、急速に進む高齢化により深刻な人材不足が常態化。車両の進化に伴う新規技術の習得に於いても、負担が高まっていると云う。

 

このような状況下、廃業する整備工場も少なくなく、一部の地域ではメンテナンスの担い手不足が喫緊の課題となっていることから、今回、その解決に向けた業務提携プロジェクトが開始された。

 

2.整備工場の効率改善が急務

 

自動車リース業界では、車両(トラックやバンなどの営業車、社用車、自家用車)を企業や個人への長期間賃貸しに加え、車検、修理・点検など、車両維持管理業務にも対応。その整備工場は、複数のリース会社のメンテナンスを請け負っているケースも多く、各リース会社固有のシステムとの連携せざるを得ない事に加え、電話やFAXでのメンテナンス依頼も未だにあることから、複雑な受注体制となっている。

 

以上の課題について、効率化を推進することは、自動車リース業界・自動車整備業界の双方にとって長年の悲願であったと云う。

 

3.業界横断型のプラットフォームの構築

 

これら課題に対応すべく、三菱商事エネルギーは、グループ会社のカーフロンティアが提供する、自動車メンテナンスの管理専門WEBシステムである「PITLOCK(ピットロック)」のノウハウを転用。自動車リース業界を横断する車両メンテナンス管理専門の共通プラットフォームのフリート・ピットロックを開発し、業界全体に普及していくことを目的に、自動車リース業界の上位4社と業務提携契約を締結した。

 

 

 

 

[フリート・ピットロック概要]

 

1.整備工場の現状

 

現在、自動車整備工場では、法人車両メンテナンスを受託する複数のリース会社それぞれ固有のシステムで、車両情報やメンテナンス情報、請求データの確認を行っている。

 

その一方で、エンドユーザー(法人ユーザーのドライバー、車両管理担当者)のメンテナンス日程の調整には、電話やFAXの利用が主流となっていることから、その事務作業は、リース会社とのメンテナンス契約や管理車両台数の増加に比例して煩雑になる構造となっている。

 

 

 

2.稼働後のイメージ

 

フリート・ピットロックでは、以下4つの主機能で、法人車両メンテナンスを受託する整備工場の効率化のみならず、インターネットを介したフレキシブルな予約ができるため、エンドユーザーの日程調整効率化にも大きく寄与する。

 

①各リース会社のメンテナンス依頼データ(車両・顧客・契約内容など)を集約し一元で閲覧・管理できる機能。

②メンテナンス対象月の車両を容易に検索し、自動で WEB 予約の案内メールを発信しスケジュール管理できる機能。

③メンテナンス状況(入庫中、一時返却中など)を確認・更新できるステータス管理機能。

④リース会社へのメンテナンス報告と請求情報を一元化する請求管理機能。

 

 

 

3.今後の展望

 

三菱商事エネルギーは、フリート・ピットロックを、自動車リース事業者のみならず、カーシェアリング事業者・レンタカー事業者など、整備工場にメンテナンス業務を委託する事業者に広く提供することで、整備工場の更なる効率化と業界全体の合理化を目指すとしている。

 

 

[会社概要]

 

<三菱商事エネルギー>

 

– 三菱商事エネルギー株式会社
– 本社所在地:東京都千代田区大手町1丁目1番3号 大手センタービル12階
– 設立:2015年10月1日
– 業務内容:

各種石油製品の国内販売、及び輸出入取引、サービスステーションの建設・運営、車関連商材の取扱・販売。

– HP:https://www.mc-ene.com/

 

<オリックス自動車>

 

– 社名:オリックス自動車株式会社
– 本社所在地:東京都港区芝3丁目22番8号
– 設立:1973年6月
– 業務内容:

自動車リース、レンタカー、カーシェアリング、中古車販売・売却サポート。

– HP:https://www.orix.co.jp/auto/

 

<住友三井オートサービス>

 

– 社名:住友三井オートサービス株式会社
– 本社所在地: 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号
– 設立:1981年2月
– 業務内容:

自動車リース、自動車・中古車の売買、整備修理、検査・点検、金融業務。

– HP:https://www.smauto.co.jp

 

<日本カーソリューションズ>

 

– 社名:日本カーソリューションズ株式会社
– 本社所在地:東京都千代田区外神田4丁目14番1号
– 設立:1987年2月
– 業務内容:

自動車のリース、メンテナンス受託業務、損害保険代理業。

– HP:https://www.ncsol.co.jp/

 

<三菱オートリース>

 

– 社名:三菱オートリース株式会社
– 本社所在地:東京都港区芝5丁目 34 番7号
– 設立:1972年1月
– 業務内容:

自動車リース、メンテナンスなどの総合ソリューションサービス業。

– HP:https://www.mitsubishi-autolease.com/

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。