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2022年9月15日【MaaS】

JKK東京と群馬大、町田木曽住宅地域で移動支援実証

坂上 賢治

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JKK東京と国立大学法人 群馬大学は9月15日、町田木曽住宅地域で自動運転車両による移動支援実証を行うと発表した。( 坂上 賢治 )

 

今実証に至った背景は、近年の高齢化社会の進展によって、郊外型の大規模団地内の住戸から商業施設やバス停までの移動が「距離のバリア」になっている事がある。

 

そこで実証実験では、令和4年9月22日より町田木曽住宅地域に於いて、主に高齢者を対象に移動支援・日用品購入の配送サービスなどの事業化に向けた検証を行うべく、自動運転車両による支援を検証するもの。

 

 

実験概要は、期間としては令和4年9月22日(木曜日)から10月5日(水曜日)、運行時間は10時から18時まで(9月22日は14時から18時まで)。実施場所は、町田木曽住宅地域(町田市木曽東4-11-イ1ほか)、乗車にあたっては電話予約による乗車希望を受け付ける(感染症拡大防止のため乗車人数は1台あたり4名まで)。

 

運行車両は、群馬大学・神奈中グループが実施。システムがアクセル・ハンドル・ブレーキの自動操作を行う自動運転(レベル2)により、2台の車両(トヨタ・アルファード)を運行する。車両にはドライバーが乗車し、必要に応じて手動運転も行う。

 

運行方法は、町田木曽住宅内に22か所の乗降場所を設置。利用者の希望する日時・乗降場所間を走行していく。なお乗車料金は無料。走行ルートは以下の通り。

 

 

乗車の流れ

(1)乗車予約
事前に予約専用ダイヤルおよび現地案内所で予約
希望する乗車日時および乗車場所・降車場所を指定(当日の乗車予約も可能)

 

(2)乗車当日
乗車予約時刻に予約した乗車場所へ
車両への乗降支援が必要な場合、担当スタッフが自宅まで訪問する
(2−1)電話での予約受付
予約専用ダイヤルへ電話にて予約。
・電話番号:070-1385-3919
・受付期間:9月16日(金曜日)から10月5日(水曜日)
・受付時間:10時から18時(予約当日の乗車の受付は17時まで)

(2−2) 現地案内所での予約受付
・町田木曽住宅商店街ハ-13-104「移動支援現地案内所」まで
・受付期間:9月22日(木曜日)から10月5日(水曜日)
・受付時間:10時から18時(予約当日の乗車の受付は17時まで)

 

 

(3)生活関連サービスの概要(ヤマト運輸が実施)
 町田木曽住宅居住者を対象に以下サービスを提供・利用無料

(3−1)自動運転車両への乗降支援
自宅と乗降場所との間の移動を手荷物の運搬・先導・声掛け等によりサポート
車両への乗降支援には肩貸し・手つなぎなどの身体的接触を伴うものを含まない

(3−2) お買い物品当日お届けサービス
 ご乗車の方が団地内商店街でお買い物された購入品をご自宅までお届けします。

(3−3)イベントの開催
 外出の切っ掛けとなる各種イベントを開催予定。

 イベントは、ヨガ教室、フリマアプリ教室、工作ワークショップ、

 子様を対象としたヤマト運輸の制服を着用した荷物の集荷・配達体験等

 

(4)実施体制
実験全体の進行・統括JKK
自動運転車両の提供・管理 群馬大学および日本モビリティ株式会社(群馬大学発ベンチャー)
生活関連サービスの提供・乗車受付 ヤマト運輸株式会社
自動運転車両の運行 神奈中グループ(神奈川中央交通株式会社・神奈中タクシー株式会社)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。