スズキは8月29日、“第8回アフリカ開発会議(TICAD8)”に於いて、アフリカ発のスタートアップ企業「Moove Africa(本社:オランダ/以下、Moove社)」および「三菱UFJ銀行」と覚書を締結したと発表した。
ナイジェリアで設立されたモビリティ・フィンテック企業の「Moove社」は、アフリカで、個人事業主向けに独自のビジネススキームで自動車ファイナンスを提供し、配車サービスやフードデリバリーなどのMaaS関連ビジネスを支援。目標として、将来的に融資する車の60%以上を電気自動車またはハイブリッド車にすることを掲げていると云う。
スズキは、今年からこのMoove社に、南アフリカやナイジェリア、ガーナといったアフリカの国々の四輪代理店を通じ、「エスプレッソ」等のインド製小型車約4,000台を供給。
今回の覚書締結により、Moove社とのアフリカ域内での協力関係の強化に加え、自社および三菱UFJ銀行それぞれのグロ-バルネットワークを活用してMoove社のアフリカ以外への海外地域進出を支援していく。
<Moove概要>
– 会社名:Moove Africa B.V.
– 本社:オランダ
– 設立:2019年
– 最高経営責任者(CEO):Ladi Delano, Jide Odunsi
ススキの海外営業本部長の齊藤専務は、覚書の締結について、「Mooveが提供する自動車ファイナンスの浸透を通じて、進出国での新規雇用の創出、モビリティやドライバー不足などの社会課題への対応、MaaSエコシステム形成促進に貢献してまいります」と述べている。
[参考:スズキのアフリカでの販売実績]
・2021年度85,834台。
■Moove Africa:https://moove.io