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2019年12月20日【経済・社会】

光岡3輪EV、東京消防庁ファーストエイドチームに採用

NEXT MOBILITY編集部

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光岡自動車の3輪電気自動車「Like-T3(ライク・ティースリー)」が、東京都の「災害現場における初期対応の迅速化」を実現する車両として採用された。

 

光岡自動車・ロゴ

 

東京都の小池知事は、令和元年第四回都議会定例会の所信表明で、災害現場における初期対応の迅速化に向け、機動性と環境性に優れた電動トライク(3輪電気自動車)の活用を発表。光岡自動車の3輪電気自動車「Like-T3」が、東京消防庁で新設される「ファーストエイドチーム」に採用された。

 

「Like-T3」は、来年1月6日(月)に行われる、東京消防出初式の会場で「ファーストエイドチーム」発隊式と共に披露される。

 

 

 

 

[Like-T3について]

 

3輪電気自動車「Like-T3」は、近年増加する小口配達輸送に特化した商用電気自動車として、2012年8月に型式認定を取得。

 

道路運送車両法上の種別では、サイドカーを装着した250cc以下のバイク、側車付軽二輪車として扱われ、車検や車庫証明、シートベルト着用義務がないが、道路交通法上では普通自動車としてヘルメットを被る必要もない、普通免許で運転できる「軽自動車と原動機付自転車の中間」という位置付けの車両。

 

最大積載量100kgの荷台を備え、協力して運搬ができるよう乗車定員を2名としている。

 

また、充電に家庭用100Vコンセントを用いることができるため、特別な設備は不要。他にも、車両の重心を後輪軸へ集約することで、最大安定傾斜角40°以上を保持するなど安全面も配慮されている。

 

これまで、ハウステンボスでの施設管理や、オフィスグリコの置き菓子サービス、各地市場内の配達運搬、有馬温泉や高野山などの観光地における周遊観光業にも利用され、また、一般公道のみならず、東京大学宇宙線研究所の大型低温重力波望遠鏡施設内や、セメント鉱山坑道運搬車、ゴルフ場での構内車といった、排出ガスが制限される環境でも活用されている。

 

 

 

 

[主要諸元] <基本仕様>

 

– 通称名:Like-T3(ライク・ティースリー)
– 車名・型式:ミツオカ・MT3(2012年8月取得)
– 種別:側車付軽二輪
– 駆動:後輪駆動
– 車輪数:3(前輪1輪、後2輪)
– 全長×全幅×全高:2,485mm×1,170mm×1,075mm
– 荷台寸法(長×幅×高):1,050mm×900mm×100mm
– ホイールベース:1,610mm
– 最少回転半径:2.3m
– 航続距離:約60km(40km/h 定地走行時)
– 乗車定員:2名
– 最大積載量:100kg
– バッテリー種類:リチウムイオン
– バッテリー定格電圧:72V
– 総定格電力量:4.3kWh
– 充電器電源電圧:AC100V
– 充電時間:約6時間
– 定格出力:3.0kW
– 最高出力:5.6kW

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。