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2019年1月23日【経済・社会】

NEXCO中日本傘下会社、路面応急補修材を開発。雨天作業が速やに

NEXT MOBILITY編集部

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中日本高速道路(NEXCO中日本)グループ会社の中日本ハイウェイ・メンテナンス北陸と東亜道路工業は、アスファルト舗装の表面に発生するポットホール(※1)を、天候に関わらず速やかに応急補修できるポットホール応急補修材、「TOKE(溶け)・パック」を開発した。

NEXCO中日本・ロゴ

[開発の背景と目的]

 

ポットホールは、主に車両が繰り返し走行することで、アスファルト舗装表面の一部に発生する穴で、特に降雨時に発生、高速走行の安全確保のため、速やかな補修が求められる。

 

このポットホールの本格的補修までの当面の措置として、応急的補修が行われているが、補修には現在、500g程度の常温のアスファルト合材(常温合材)を不織布(※2)で梱包した小袋状のポットホール補修材や、20~25kg単位で袋詰めされた常温合材のいずれかの補修材料が主に使用されている。

 

 

常温合材の敷きならし状況(左)と機械による締め固め状況(右)

常温合材の敷きならし状況(左)と機械による締め固め状況(右)

 

 

しかし、不織布で梱包された小袋状のポットホール補修材で補修するためには、乳剤という接着剤を事前に散布する必要があり、雨天時には散布した乳剤が流れてしまうため、補修できないという課題が。

 

一方、接着剤が不要な20~25kg単位の袋詰め常温合材は、雨天時でも補修可能となるが、常温合材の敷きならしや、機械による締め固めに時間を要するという課題があった。

 

これら課題解決のため、中日本ハイウェイ・メンテナンス北陸と東亜道路工業は、天候に左右されず、速やかに応急補修できるポットホール応急補修材を、今回開発した。

 

 

小袋寸法:13cm×21cm 厚さ1cm/常温合材梱包量500g

小袋寸法:13cm×21cm 厚さ1cm/常温合材梱包量500g

 

 

[製品の概要]

 

「TOKE・パック」は、外装材に水溶性フィルム(※3)を用いて常温合材を梱包。ポットホールに散水した後、「TOKE・パック」を敷き並べ、さらに散水して足で踏み固めることにより応急補修が完了。雨天時の散水は不要となる。

 

また、外装材は、水に触れることにより容易に溶解し消失するため、不織布で梱包した小袋状のポットホール補修材の場合に必要な乳剤(接着剤)の散布も必要ない。

 

 

 

 

 

[開発の効果]

 

「TOKE・パック」の使用により、天候に関わらず、簡易にポットホールの補修が可能となり、特に雨天時の速やかな補修を実現。

 

直径約30cmのポットホールを雨天時に補修した試験施工の結果では、従来の20~25kg単位で袋詰めされた常温合材を使用した場合の補修時間約5分に対して、「TOKE・パック」を使用した場合、約1分で補修を完了することができた。

 

応急補修の時間短縮で、利用者への影響が減少、作業員の安全性が向上した。

 

 

「TOKE・パック」による補修状況(路面湿潤時)

「TOKE・パック」による補修状況(路面湿潤時)

 

※1)ポットホール:アスファルト舗装の表面に生じる長さ0.1~1m程度の穴。

※2)不織布:繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもの(例:マスクや医療用ガーゼ等)。
※3)水溶性フィルム:合成樹脂ポリビニルアルコールを主成分とした、水により溶解するフィルム。家庭用のジェルボール洗剤などにも使用されている。

 

 

 

[問い合わせ先]

 

NEXCO中日本お客さまセンター (24時間365日対応)

電話:0120-922-229 (フリーダイヤル)
電話:052-223-0333 (フリーダイヤルが利用できない場合/通話料有料)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。