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2021年7月1日【経済・社会】

トーヨータイヤ、トヨタ車体のダカール参戦にタイヤ供給

NEXT MOBILITY編集部

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昨年のアンダルシアラリー参戦時の様子。

 

 

トーヨータイヤ(TOYO TIRE)は7月1日、トヨタ車体が運営するラリーチームである“チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(※1)”のラリー参戦車両トヨタ・ランドクルーザーに、ピックアップトラック/SUV用オフロードタイヤの「OPEN COUNTRY M/T-R(オープンカントリーM/T-R)」を供給し、ダカールラリー2022およびダカールラリー2023での挑戦をサポートすると発表した。

トーヨータイヤ・ロゴ

ダカールラリーは、1979年から開催されているクロスカントリーラリー(オフロード耐久ラリー)競技。当初は、パリ(フランス)をスタートし、アフリカ大陸サハラ砂漠を縦断し、ゴールのダカール(セネガル)を目指したことから、パリ・ダカールラリー(通称パリダカ)の名称で長く親しまれてきた。

 

現在は、舞台を中東サウジアラビアへ移し、世界で最も過酷なモータースポーツ競技のひとつとして、今も多くのドライバーとファンを魅了。来年1月に開催予定のダカールラリー2022では、コース上の各所に設けられたスペシャルステージ(競技区間)と、その間をつなぐリエゾンセクション(移動区間)の、総走行距離約8,000kmを約2週間かけて走破し、累積走行タイムを競う。

 

トヨタグループのトヨタ車体がこのラリーに参戦するために編成したチームの「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー」は、前身となるトヨタ・チームアラコの活動を2005年から引き継いでエントリーし、今年1月のレースで、市販車部門8連覇を成し遂げた。

 

今回、トーヨータイヤは、世界各地のオフロードレースのチームや選手にサポートを行ない、その勝利を支えてきたノウハウと「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー」の経験をダカールラリー向けに反映した「オープンカントリーM/T-R」を開発。ダカールラリー2022で市販車部門9連覇を目指す同チームに供給する。

 

 

<契約概要>
– サポート車両:

・2022年:ランドクルーザー200
・2023年:ランドクルーザー300

– サポート内容:オープンカントリーM/T-Rの開発・提供

 

 

タイヤ供給の契約締結に際し、チームランドクルーザー・トヨタオートボデードライバーの三浦氏は、以下のようにコメントしている。

 

「オープンカントリーM/T-Rのポテンシャルに期待を寄せています。タイヤのパフォーマンスと、ランドクルーザーのパフォーマンスが掛け合わされることにより、ダカールラリーの舞台でどんな走りができるか、私自身も楽しみです。ぜひご期待ください」。

 

また、同監督の角谷氏は、以下のようにコメントしている。

 

「トーヨータイヤ様のラリーにかける熱意は、チームの勝利を後押しするものと確信しています。ダカールラリーを戦うことは容易ではありませんが、オフロードレースで実績のあるトーヨータイヤ様がパートナーとしてチームの一員になることを心強く感じています」。

 

 

 

 

中期経営計画「中計’21(2月発表)」の下、オープンカントリーシリーズ(※2)をはじめとする独自のデザイン性や機能性を有する商品の開発強化に取り組むトーヨータイヤは、これら活動を通じて得る知見を商品開発に生かし、より高性能・高品質で魅力的な製品を、市場に提供していくとしている。 

 

 

※タイトル画像:昨年のアンダルシアラリー参戦時の様子。

※1:トヨタ車体が開発・生産を担うトヨタ・ランドクルーザーでダカールラリーへ参戦するために編成したラリーチーム。チーム代表、監督、ドライバーは自社の社員が担っている。1995年、前身であるトヨタ・チームアラコ時代に、ランドクルーザー(80系)でパリ・ダカールラリーに初出場した。以来、T2市販車部門で本ラリーへ参戦を続け、ダカールラリー2021で現在同部門8連覇を達成。

※2)オープンカントリーシリーズ:国際レース出場の装着車両で数々の優秀な成績を修め、耐久性や耐外傷性を磨いてきた、SUVをターゲットとしたトーヨータイヤの主力ブランド。北米で、高い基本性能とアグレッシブなパターンデザインが高く評価されているほか、国内ではアウトドアやファッションを志向するユーザーの間で、タイヤ側面の商品名とブランドロゴを白文字で立体的に表記したホワイトレターの商品が好評を博している。

 

 

■(トーヨータイヤ)オープンカントリーシリーズ:https://www.toyotires.jp/product/oc/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。