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2018年12月19日【経済・社会】

神戸製鋼、米国自動車向けアルミ押出・加工品工場の生産設備増強

NEXT MOBILITY編集部

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神戸製鋼所の完全子会社で、自動車向けアルミ押出・加工品の製造・販売を行う「Kobelco Aluminum Products & Extrusions(KPEX社)」は、北米における自動車向け押出・加工品需要の拡大に対応するため、約4,200万米ドル(約47億円)を投じ、生産能力を増強する。

 

KPEX社は、バンパー材や骨格材などで拡大が見込まれるアルミ押出材需要の捕捉を目的に2016年4月に設立。今年11月から、溶解鋳造工程から最終工程である加工工程までの一貫生産を開始している。

神戸製鋼・KOBELCO・ロゴ

北米では、衝突安全規制強化などを背景に、車体軽量化かつ高強度化のニーズが加速。神戸製鋼では、衝撃吸収性の観点からアルミ材の需要拡大を見込んでいる。

 

そこで、さらなる需要捕捉に向け、溶解・押出・加工工程の生産能力増強を決定。計画では、2020年前半に、溶解炉2機・押出プレス2機の体制とし、生産能力を現状の約500トン/月から約1,000トン/月へ倍増させる。

 

神戸製鋼は、日本市場で培った高強度7000系合金開発力と断面設計技術力を両軸とした同社独自の軽量化提案を通じ、現地顧客の信頼を獲得すると共に、日米両極でのアルミ押出・加工品の供給体制を強化し、自動車軽量化へ貢献していくとしている。

 

 

 

[会社概要]

 

– 社名:Kobelco Aluminum Products & Extrusions Inc.
– 設立:2016年4月21日
– 立地:米国 ケンタッキー州ボーリンググリーン市(KAAP※1隣接地)
– 資本金:2,400万ドル / 出資:神戸製鋼 100%
– 従業員数:86人(2018年11月30日現在)

 

※1)KAAP(Kobe Aluminum Automotive Products, LLC):米国における自動車サスペンション用アルミ鍛造品、コンプレッサ用鋳造棒の製造・販売会社。

 

 

[追加投資内容]

 

– 増強設備:溶解炉1機、押出プレス1機、その他加工設備
– 投資金額:約4200万米ドル
– 増員規模:約90人(フル操業時)
– 竣工時期:2020年前半より量産稼働開始予定

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。