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2021年6月8日【部品・生産】

ローム、自動車向け機能安全特設サイトを開設

NEXT MOBILITY編集部

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ロームは6月8日、自動車向けの「機能安全」に対応した製品を「ComfySILTM(コンフィシル/※1)」ブランドとし、それら製品を集約した特設サイトを開設したことを発表した。特設サイトでは、製品および各種ドキュメントの検索性を向上。自動車分野の電子回路設計者やシステム設計者の作業効率改善に貢献すると云う。

ローム・ロゴ

近年、ADAS(先進運転支援システム)に代表される技術革新の加速と共に、自動車分野では、事故の未然防止に寄与する「機能安全」への対応が求められている。

 

また、2018年12月に改訂された機能安全の国際規格「ISO 26262 2nd Edition」において、半導体パートが追加されるなど、車載電装機器のデバイスレベルでの安全要求達成は、自動車の安全性を担保する上で重要になっている。

 

ロームでは、これらニーズにいち早く対応し、2018年3月にはドイツの第3者認証機関であるTÜV RheinlandからISO 26262の開発プロセス認証を取得。「機能安全」の設計に必要となる各種ドキュメントを取り揃えた対応製品を順次拡充し、そのラインアップは現在、1000品番を超えるまでとなった。

 

そして今回、ロームは、これら「機能安全」対応製品を集約した特設サイトを開設すると共に、対応製品に「ComfySILTM (コンフィシル)」のブランド名を冠してWebや各種ドキュメントに表示することで、製品の検索性を大幅に向上。このブランドでは、自動車のみならず産業機器の「機能安全」対応製品も対象とし、今後、産業機器向け「機能安全」対応製品のラインアップも拡充していくと云う。

 

 

<機能安全カテゴリと提供可能なドキュメント>

 

ロームの機能安全製品カテゴリは以下の3種類(現在は、自動車分野のみに対応)。

 

・FS process compliant

記載したASILレベルに準拠したISO 26262対応プロセスで開発したLSIであることを示す。

 

・FS mechanism implemented

記載しているASILレベルに必要な安全機構を搭載したLSIであることを示す。

 

・FS supportive

車載向けに開発したLSIで、機能安全に関する安全分析のサポートをすることが可能であることを示す。

 

【提供資料一覧】

*FS supportiveのFMEDAにはハードウェアアーキテクチャメトリック等の分析は含まれない。

 

 

ロームは、自動車や産業機器において半導体の役割が益々高まる中、今後も高品質な製品づくりに努めると共に、製品を通じて安心・安全で環境にやさしい自動車社会の創造に貢献していくとしている。

 

 

※機能安全設計者が“Comfy(快適)”に、“SIL(Safety Integrity Level: 安全水準)対応製品”を使うことができるように。また、“ロームが製品によって社会システムの安全・安心・快適に貢献できるように”という想いから、立ち上げたブランド。自動車分野のみならず産業機器分野の機能安全も視野に、機能安全に向けたComfySILTMの思想に準ずる製品に与えられるもの。

 

 

[ロームの自動車向け製品に対する取り組み]

 

ロームは、創業以来「品質第一」の企業目的の下、開発から製造までを一貫してグループ内で行う「垂直統合」システムを採用。あらゆる工程で高い品質を作りこみ、確実なトレーサビリティの実現やサプライチェーンの最適化を図ってきた。

 

自動車向け製品においても、車載専用ラインを構築し、品質マネジメントシステム「IATF 16949」や電子部品の信頼性規格「AEC-Q100・101・200」に準拠した製品開発を進め、2015年には「機能安全」に対応すべく、ISO 26262のプロセス構築を開始。また、2018年3月にはドイツの第3者認証機関であるTÜV RheinlandからISO 26262の開発プロセス認証を取得した。

 

 

■(ローム)ComfySILTM 特設サイト:https://www.rohm.co.jp/functional-safety

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。