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2020年11月11日【テクノロジー】

ヤマハ発の米CVC、製造業特化の加AIプラットフォーマーに出資

NEXT MOBILITY編集部

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ヤマハ発動機の米国子会社である「Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley(以下、YMVSV)は、自社運用するファンドを活用し、製造現場の効率的かつ円滑なIoTソリューションを提供するカナダの「Canvass Analytics(以下、Canvass社)」に、リード投資家として、その他の投資パートナーと共に、計6.5百万米ドルを出資した。

YMVSVは、新事業開発のためのテーマ探索・育成、事業化推進および新たなビジネスモデル開発を目的に、CVC(Corporate Venture Capital)活動を行い、総額1億米ドル、運用期間10年の自社ファンド「Yamaha Motor Exploratory Fund(ヤマハモーターエクスプロラトリーファンド)」運用する投資会社。

 

今回投資したCanvass社は、AIの導入により製造業の生産性向上をビジョンとするAIプラットフォーマーで、コーディング不要のプラットフォームを提供し、顧客がAIを活用するためのトレーニング、及び導入拡大プロセスを簡素化、様々な製造現場の日々の課題解決を迅速に行えるよう支援していると云う。

 

YMVSVは今後も、革新的な技術やビジネスモデルを有するアーリーステージのベンチャー企業への出資をグローバルに促進していくとしている。

 

 

今回の出資を受けて、Canvass社CEOのHumera=Malik氏は、以下のように話している。

 

「我々は、現場作業者の手中にAIの力を提供、付与することに主眼をおき、それは、これまで顕在化できていない顧客にとってのメリット、すなわち、効率性の向上、利益の拡大、持続性の担保をもたらします。
 今回の資金調達は、YMVSV によって主導され、これは当社の“産業界におけるAI のトッププレーヤーとなる”というビジョンをさらに後押しするものです」。

 

また、YMVSV Partner and lead of mobility investmentのAnish=Patel氏は、以下のように話している。

 

「ヤマハ発動機は高い向上心を有し、先進的な技術の導入に対して強い情熱を持っています。Canvass は同社の高い向上心に加え、“長年にわたり現場で課題を抱える製造業をAI の力によって克服することを支援したい”という視点を持ち、その姿勢は、我々の投資クライテリアを十分満たしていました。
 同社を我々の投資ポートフォリオに加えることは我々の掲げる“産業の未来を創造する”という目標・ビジョンの大きな下支えとなります。私たちはCanvassと協業し、彼らの技術をさらに高めること、新たな価値をさまざまな領域にもたらすことに期待しています」。

 

 

[会社概要]

 

– 会社名:Canvass Analytics Inc.
– 代表者:Humera Malik
– 本社所在地:カナダ オンタリオ州 トロント
– 設立:2016年

 

 

■Canvass Analytics:https://www.canvass.io/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。