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2021年5月16日【イベント】

TGR、2021年スーパーフォーミュラ第3戦の結果を発表

NEXT MOBILITY編集部

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TOYOTA GAZOO Racing(以下「TGR」)は5月16日、スーパーフォーミュラの第3戦の結果を発表した。

TOYOTA-GAZOO-Racing・ロゴ

スーパーフォーミュラの第3戦は5月15日(土)、16日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催。決勝レースは悪天候の中11周で赤旗終了した。

 

代役参戦のジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が、スーパーフォーミュラ参戦2戦目ながらポール・トゥ・ウィンで初勝利。そして今季よりフル参戦の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が2位に入り自身初表彰台を獲得。同じくフル参戦初年度の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が4位で続いた。

 

今季のスーパーフォーミュラは、5月半ばにして早くも3戦目を迎えている。ここまでの2戦、トヨタ勢は4月の開幕戦富士では平川亮(carenex TEAM IMPUL)の4位が最高位に終わり、第2戦鈴鹿では平川が2位表彰台に上ったものの、未だ未勝利。しかし、各チーム調子は上向いており、オートポリスでの巻き返しに期待がかかっていた。

 

2週間前のWECスパラウンドに参戦した中嶋一貴と小林可夢偉は待機期間が取れないため欠場、サッシャ・フェネストラズも日本への入国が叶わず、それぞれ、Kuo VANTELIN TEAM TOM’S 36号車はジュリアーノ・アレジ、KCMG 7号車は小高一斗、KONDO RACING 4号車は中山雄一が代役としてドライブした。

 

 

ポールポジションのジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S #36)が好スタートを切る

フル参戦初年度の3戦目で初の2位表彰台を獲得した阪口 晴南(P.MU/CERUMO・INGING #39)

デビュー2戦目でポール・トゥ・ウィンの初勝利を飾ったジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S #36)

 

 

予選
15日(土)、九州地方は北部も例年より20日近く早い梅雨入りが宣言され、朝から雨模様の一日となった。午前中のフリー走行で各車ウェットでのセッティングを確認。午後の予選が悪天候によりキャンセルされる可能性もあったため、このフリー走行から各車予選同様の緊張感での走行が繰り広げられた。

 

午後に予定されていた予選は、通常のノックアウト方式ではなく、40分間の計時方式で行われることとなった。悪天候で実施も危ぶまれ、午後2時50分開始の予定が、サポートレースの遅れにより午後3時10分からとされ、午後3時35分にようやく予選が開始された。

 

雨は弱まったものの、まだ路面には水が多い状態で、多くの車両が先を争ってコースへと向かうも、開始早々に大嶋 和也(NTT Communications ROOKIE)が100Rでコースアウトし、スポンジバリアにクラッシュ。早くもセッションは赤旗中断となった。

 

赤旗で車両排除とスポンジバリアの修復を行っている間に、雨はほぼ止み、路面コンディションも向上。15分ほどの中断の後にセッションが再開されると、大嶋を除く18台による一斉アタックが始まり、各車コース上の混雑に苦しみながらも徐々にタイムを更新。ここで関口 雄飛(carenex TEAM IMPUL)が1分38秒651をマークしトップに浮上。平川も1分38秒台にいれ3番手につけた。しかし、ここで代役参戦の中山が終盤の複合コーナーでスピン。コース上に車両を停めてしまったため、2度目の赤旗が出された。

 

残り27分でセッションが再開されると、宮田が1分38秒337でトップを奪取。ここでまた他車両のクラッシュが発生し、3度目の赤旗中断となった。

 

この赤旗中断中にぱらぱらと雨が落ち始め、残り21分で再開されると、雨脚が強まりはじめた。そんな中、代役参戦のアレジが1分38秒252と宮田のタイムを0.085上回るトップタイムをマーク。阪口も好タイムをマークし3番手に飛びこんだ。

 

ここでまたクラッシュが発生し、4度目の赤旗が出された。残り15分でセッションは再開されたが、この頃には雨脚が強まっており、一旦全車コースインするも、タイム更新はできないまま予選は終了。アレジが代役によるスーパーフォーミュラ参戦2戦目にして初のポールポジションを獲得した。

 

2番手には宮田、3番手には阪口と、今季よりフル参戦を開始した若手が続き、4番手に関口、5番手に坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING)、6番手に平川と、トヨタエンジン勢が予選3列目までを独占する形となった。

 

山下 健太(KONDO RACING)は10番手、国本 雄資(KCMG)が14番手、小高が15番手。中山、大嶋は赤旗の原因を作ったとしてタイム抹消。後方からのスタートとなった。

 

 

決勝
16日(日)は朝からサーキットが深い霧に包まれ、午前中に予定されていたスーパーフォーミュラのフリー走行などはキャンセルに。しかし、正午過ぎからスーパーフォーミュラ・ライツ第8戦が実施され、続いてスーパーフォーミュラもウォームアップ走行を経て、午後2時55分に42周もしくは最大75分間で争われる決勝レースが行われた。

 

ウェットコンディションながら、セーフティカー先導ではなく、グリッド停止状態からのスタンディングスタートでレース開始。ポールポジションのアレジは好スタートを切ったが、最前列2番手に並んだ宮田は濡れた路面でホイールスピンさせて後続に飲み込まれる形に。そして各車一斉に1コーナーへとなだれ込む中で、5番手スタートの坪井が止まりきれず、アウトにいた平川に接触。2台はスピンし、これを避けようと後続勢は大混乱となった。この混乱の前にいた関口が2位、阪口が5位、そして16番手スタートの大嶋が7位へと大きくジャンプアップを果たした。

 

平川と坪井はそのまま車両を停めることとなり、レースは1周目からセーフティカーが導入。5周目に再開されたが、この再スタート直前、2位につけていた関口がコースオフ。6位へと順位を落とした。

 

再開後はウェットの難しい路面コンディションながら、各所で水煙を上げながらの2ワイド、3ワイド、時には4ワイドの激しいバトルが展開。関口の後退により4位に上がっていた阪口は、8周目に前車をかわし表彰台圏内の3位へ。また、スタートで8位まで後退していた宮田が目覚ましい追い上げを見せ、9周目には4位へとポジションを上げた。

 

11周目、強い雨が降り始め、再度セーフティカーが導入。このセーフティカー走行中に、14位を走行していた小高がコースオフしストップ。赤旗が掲示され、13周目を終えたところで車両はストレート上に並んで停止することとなった。

 

天候の回復を待つも、濃さを増す霧は晴れず、午後4時30分、主催者が11周終了時点でのレース終了を発表。この結果、代役でスーパーフォーミュラ参戦2戦目となるアレジがポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾ることとなった。阪口は3位でチェッカーを受けたが、レース後2位のドライバーにペナルティが科されたため繰り上がって最終結果は2位。宮田が4位、大嶋が8位、関口が10位でポイント獲得を果たした。レース距離は予定周回数の75%に満たないため、ポイントは通常の半分獲得となる。

 

 

Kuo VANTELIN TEAM TOM’S 36号車 ドライバー ジュリアーノ・アレジ
2戦目で優勝できたことはとても嬉しいです。こんなに早く勝てるとは思っていませんでした。本当は全部走り切って勝ちたかったですが、天候相手では仕方ありません。前戦鈴鹿ではスタートが上手く行かなかったので、今日はスタートを決められて良かったです。トリッキーなコンディションで、最初はグリップを得るのが難しかったですが、チームが素晴らしいクルマを用意してくれたおかげで、タイヤが暖まってからは順調でした。チームに本当に感謝しています。

 

 

全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦 結果表

 

ドライバーズポイント(第3戦終了時)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。