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2023年5月31日【企業・経営】

トヨタ、クラウド誤設定による顧客情報漏洩の可能性拡大

NEXT MOBILITY編集部

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トヨタ自動車は5月31日、トヨタコネクティッド(以下、TC)が管理するクラウド環境の誤設定による顧客情報の漏洩の可能性(今月12日公表) に関して、その後の全クラウド環境を含めた調査の結果、更なる漏洩の可能性が判明 したとして、同日までに把握ができている内容について発表した。

 

なお、今回の事案には顧客の車両位置情報やクレジットカード情報等は含まれておらず、また現時点では、ネット上での第三者による二次利用やコピーの残存、その他の二次被害も確認されていないとのこと。

 

トヨタでは、前回の公表以降、クラウド設定を監視するシステムの導入を完了し、現在は全クラウド環境の設定調査および継続的に設定状況を監視する仕組みを稼働しているが、今回の事案についても、主にデータ取扱いのルール説明・徹底が不十分だったことに起因するとして、改めてTCと密接に連携し、データ取扱いのルール説明・徹底を実施すると共に、従業員への教育を徹底することで再発防止に取り組んでいくとしている。

 

 

トヨタ+トヨタコネクティッド・ロゴ

1.国内向けサービスについての事案

 

・車載ナビに地図データを配信するシステムに於いて、配信データ作成処理の際に使用していた車載端末ID(車載機(ナビ端末)ごとの識別番号)および更新用地図データとその作成年月が外部からアクセスできる状態にあったことが判明した(該当システムを用いたサービスはすでに終了)。

 

・外部よりアクセスされた場合であっても、これらデータのみで利用者個人が特定されるものではなく、また、これらのデータを用いて車両にアクセスしたり、車両に何らかの影響を与えたりすることはできない。

 

1-1)外部からアクセスされた可能性がある顧客情報

 

・車載端末ID、更新用地図データ、更新用地図データ作成年月(位置情報は含まれない)。

 

1-2)対象者(合計約26万人)

 

・G-BOOK mX、G-BOOK mX Pro対応ナビで、G-BOOKに契約している人。
・G-Link/G-Link Liteに契約をしている一部ユーザー(以下、対象車両参照)の内、2015年2月9日~2022年3月31日の間に、マップオンデマンドの通信による更新を行った人。

 

<対象車両(発売期間)>
– LS(2009年10月~2014年9月)
– GS(2009年9月~2014年8月)
– HS(2009年7月~2015年7月)
– IS(2009年7月~2013年8月)
– IS F(2007年12月~2014年5月)
– IS C(2009年5月~2014年7月)
– LFA(2010年12月~2012年12月)
– SC(2009年8月~2010年7月)
– CT(2011年1月~2013年12月)
– RX(2009年1月~2015年9月)

 

1-3)アクセスできる状態にあった期間

 

・2015年2月9日~2023年5月12日

 

なお、上記の顧客情報は、地図データの配信後、原則として短時間でクラウド環境より自動削除される仕様となっており、上記期間に継続して保管・蓄積されたものではないとのこと。また、情報が漏洩した可能性のあるユーザーには個別に連絡する他、質問などに答えるための専用のコールセンターを設置する。

 

 

2.海外向けサービスについての事案

 

・海外販売店向けシステム調査のために、TCがクラウド環境で管理しているファイルの一部が、誤設定により、外部からアクセスできる状態にあったことが判明。判明後、外部からのアクセスを遮断した。

 

2-1)外部からアクセスされた可能性がある顧客情報

 

・住所、氏名、電話番号、メールアドレス、顧客ID、車両登録ナンバー、車台番号(※)

※漏洩した可能性のある情報は、対象者の以上全て情報ではなく、問い合わせファイルにより、上記の一部が含まれる。

 

2-2)対象地域

 

・アジア、オセアニア(日本は含まれず)

 

2-3)アクセスできる状態にあった期間

 

・2016年10月~2023年5月

 

各国の個人情報保護法及び関連法に従い、各国で対応を進める。

 

 

[問い合わせ先](専用コールセンター)
トヨタ自動車 お客様情報相談窓口
フリーダイヤル:0120-502-435(受付時間 平日・土日祝 09:00~18:00)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。