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2021年5月3日【イベント】

「PCCJ 2021」第3-4戦(静岡)レースレポート

NEXT MOBILITY編集部

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ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2021シリーズ第3-4戦を、富士スピードウェイ(静岡県)で 5⽉3⽇(月・祝日)に開催した。

 

 

ポルシェ・ロゴ

 

 

今シーズンは、4月10〜11日に開催された岡山大会で幕を開けたPCCJ。クラス区分が変更され、「プロクラス(Pro)」、「プロアマクラス(ProAm)」「アマクラス(Am)」の3クラス制を導入。プロクラスは、第1戦で参戦5年目を迎え今年こそチャンピオン獲得を成し遂げたい#31 上村優太が優勝、第2戦は昨シーズンPCCJ史上最多となる3度目のチャンピオンに輝いた#24 近藤翼が優勝。プロアマクラスは昨年初代クラスチャンピオンに輝いた#25 内山清士が2連勝を飾り、アマクラスは第1戦で今シーズンPCCJ初参戦の#84 Masa TAGAが初優勝、第2戦は昨年初代クラスチャンピオンに輝いた#36 Sky Chenが優勝を飾っている。

 

PCCJ2021年シーズンの第3-4戦の舞台は、全長4.563㎞で、約1.5㎞のメインストレート、タイトなコーナーが連続するテクニカルセクションを持ち合わせた富士スピードウェイ。メインストレートにおける高速バトルから第1コーナーへのブレーキング勝負、コース後半のテクニカルセクションにおけるマシンコントロール勝負と、観客はドライバーたちのドライビングテクニックを存分に堪能することができる。しかも富士スピードウェイは、PCCJに参戦する多くのドライバーが走り慣れたコースであるため、いつも以上の熱いバトルが期待される。

 

なお、PCCJ第5-6戦は5月29日(土)、30日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催が予定されている。2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響でカレンダー変更となり、鈴鹿サーキットでPCCJは未開催となってしまった。そのため、鈴鹿でのPCCJ開催は2019年5月26日以来となる。今シーズンは、3クラスとも実力伯仲で接戦のレースが続いているだけに、F1も開催される国際サーキットを制するのは誰か注目される。

 

 


 

■第3-4戦 予選レポート
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:18度 路面:30度(セッション開始時)

 

予選前日の2日(日)に実施された専有走行は、プロクラスは#31 上村優太が1回目、2回目ともにトップタイムをマークして総合トップに。プロアマクラスは開幕大会の雪辱に燃える#98 IKARIが、アマクラスは今年がシーズンフル参戦初となる#62 Kumaがトップタイムをマーク。なお、公式予選は1回のみ開催され、第3戦のスターティンググリッドは予選のベストタイム順で決定し、第4戦は予選で記録されたセカンドタイム順でスターティンググリッドが決まる。

 

予選日の3日、まずは、路面状況を確認しながら周回を重ねて3周目から本格的なタイムアタックを開始。予選開始前に行われたSUPER GTのフリー走行によって路面にラバーが乗っていたため、各クラスにおいて4周目にコースレコードを更新。プロクラスのトップは#60 小河諒で1分40秒727、2番手の#24 近藤は1分40秒810、3番手の#31 上村は1分40秒917。翌周には#24 近藤がさらにタイムアップを果たして、1分40秒717をマーク。5周目を過ぎると、多くの車両がピットへと向かいマシンの調整およびニュータイヤを装着し、2回目のタイムアタックに備える。残り15分になる頃には各車とも再びコースインするが、タイムは延びずに30分間の予選は終了。

 

結果、第3戦のプロクラスポールポジションを獲得したのはニューコースレコードを記録した#24 近藤で「昨日の練習では思ったようにタイムが伸びなかったのですが、今日はタイムアップを図れてポールポジションを獲得できて良かったです。決勝では連勝を飾れるように気を引き締めて挑みたいと思います」と語る。一方、0秒010差で2番手となった#60 小河諒は、「第3戦は2番手からのスタートですが、第4戦はポールポジションからのスタートになるので、スタートをうまく決めて勝ちを狙っていきます」と意気込みを語る。第4戦のグリッドを決めるセカンドベストタイムにおける#60小河と#24近藤の差は、わずか0秒001であった。

 

プロアマクラスで第3戦のポールポジションを獲得したのは1分41秒656のクラスコースレコードを記録した#25 内山。「今日はクルマの調子も良くてポールポジションを獲れて嬉しいです。決勝では開幕戦からの連勝記録を伸ばせるように頑張ります」と、喜びを語る。0秒046差で2番手となった#98 IKARIは、「一発のタイムアタックでは負けてしまいましたが、午後の決勝では逆転優勝を狙っていきます」と決勝での優勝に照準を定める。 また、アマクラスのポールポジションは第1、2戦に引き続き#62 Kumaが1分43秒200のコースレコードでポールポジションを獲得。「富士の決勝では優勝できるように頑張ります」と力強く語る。

 

予選中のセカンドベストタイムで決定した第4戦の結果は、プロクラスは#60 小河、プロアマクラスは#98 IKARI、アマクラスは#62 Kumaが、それぞれポールポジションを獲得した。

 

 

 

 

 

 

■第3戦 決勝レポート
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:19度 路面:24度(レーススタート時)

 

PCCJ第3戦の予選は、3⽇午前中に行われて各クラスとも富士スピードウェイのコースレコードを更新。プロクラスは2020年に3度目のシリーズチャンピオンに輝き、第2戦(岡山)で優勝を飾っている#24 近藤翼がポールポジションを獲得。2番手は2013年、2014年にPCCJ 2連覇を果たした#60 小河諒、3番手は今年の開幕戦(岡山)を制した#31 上村優太、4番手はポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 大草りきという結果に。プロアマクラスのポールポジションは、2020年のクラスチャンピオンで今年は開幕戦から2連勝中の#25 内山清士がコースレコードをマーク。アマクラスは、開幕戦から3戦連続で#62 Kumaがコースレコードでポールポジションを獲得。

 

第3戦決勝は16時25分からのフォーメーションラップ後、再び全車がグリッドに整列して熱戦の火蓋は切られた。ポールポジションの#24 近藤は1コーナーを制するも、2コーナーの起ち上がりで#60 小河が逆転しトップに立つ。逃げ切るためにペースを上げる#60 小河と、トップを奪い返したい#24 近藤の一騎打ちとなる。#60 小河は「レース前半でリードを広げていきたいので攻め続けました。後半、少しタイム差は縮まってしまいましたが、逃げ切って優勝できて良かったです」とレースを振り返る。

 

一方の#24 近藤も「後半での逆転を狙っていたのですが、今日は小河選手のペースが速くて追いつけませんでした」と悔しがる。3位争いを展開したのが#31 上村と#91 大草で、7周目のホームストレートで#31 上村の背後にピタリと着いた#91 大草は勝負を仕掛けるも1コーナーで飛び出してしまう。「チャンスだと思い仕掛けたのですが、オーバーランを喫してしまいました。でも、今日のレースでは自分なりに収穫が多かったので、今後に活かしていきたいと思います」と、今後への意気込みを語る。

 

 

 

 

 

プロアマクラスは、スタートで2番手の#98 IKARIがクラストップに立ち、それを#25 内山が追いかける展開に。二人のバトルは最後まで続き、ラストラップの1コーナー勝負では#98 IKARIが#25 内山を抑えるも、最終コーナーで#25 内山が逆転。これで開幕から3連勝を決めた#25 内山は「今日はスタートでミスしてしまい順位を落としてしまいましたが、IKARI選手とのバトルも楽しめ、最後は勝てて良かったです」と喜びを語る。2位に終わった#98 IKARIは、「最後は攻めすぎてしまい内山選手に逆転されてしまいました」と悔しさを滲ませる。

 

また、アマクラスはクラス4番手スタートの#36 Sky Chenが徐々にポジションアップをしていき、4周目にトップへ立つと逃げ切って優勝。「前戦に続いて優勝できて嬉しいです。今日はせめて勝つことができたので、明日のレースも頑張ります」と意気込む。

 

 

 

 

 

 

■第4戦 決勝レポート
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:23度 路面:30度(レーススタート時)

 

前日の第3戦に引き続き第4戦も、富士スピードウェイの上空には青空が広がる。3日(月・祝日)に行われた予選のセカンドベストタイムで決定したグリッドは、プロクラスのポールポジションに第3戦を制した#60 小河諒が着く。2番手に#24 近藤翼、3番手に#31 上村優太、4番手にポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 大草りきと続く。プロアマクラスのポールポジションは#98 IKARI、アマクラスは4戦連続ポールポジションを#62 Kumaが獲得。

 

11時15分、フォーメーションラップ開始。路面の状況を確認しながらゆっくりとコースを1周し、再びグリッドにマシンが整列するとレースはスタート。2番手スタートの#24 近藤が好スタートを見せるも、#60 小河は落ち着いてトップをキープして1コーナーをトップで駆け抜ける。また、4番手スタートの#91 大草も好スタートで3番手の#31 上村に勝負を仕掛けるが抜けず。そして3周目の最終コーナーで#60 小河の背後にピタリと着けた#24 近藤は、ホームストレートで前に出てトップで1コーナーへ飛び込む。しかし、その背後で3番手争いを繰り広げていた#91 大草が最終コーナー入り口で上村の前に出るもオーバーランを喫してしまいクラッシュ。これにより4周目からセーフティーカーが導入される。

 

この時点で各クラスは、プロクラスが#24 近藤、#60 小河、#31 上村、アマクラスが#98 IKARI、#25 内山清士、#77 浜崎大、プロアマクラスが#62 Kuma、#84 Masa TAGA、#36 Sky Chenの順。8周目にセーフティーカーのフラッシュライトが消え、9周目からレースは再開。ここでトップの#24 近藤が1コーナーでオーバーランを喫してしまい、#60 小河がトップ、#31 上村が2番手に順位を上げる。#60 小河と#31 上村は激しいトップ争いを繰り広げ13コーナーの起ち上がりで接触を喫して、バランスを崩した#31 上村は#24 近藤に抜かれて3番手に。その後、#24 近藤はトップ#60 小河の背後まで迫るが、レースは規定で30分打ち切りとなり14周でフィニッシュ。

 

富士で2連勝を飾った#60 小河は、「セーフティーカー導入後の再スタートで再びトップに立つことができ、上村選手とのバトル、最後の近藤選手の追い上げから逃げ切れて優勝できて良かったです。この勢いで連勝街道を突き進みたいと思います」と、連勝を喜ぶ。2位の#24 近藤は、「リスタートの1コーナーは無理に攻めた訳ではないのですが、内圧の問題もあり飛び出してしまいました」と悔しがる。3位に終わった#31 上村は、「今回の富士はマシン的に厳しい部分もあったので、次の鈴鹿は地元でもあるので巻き返しを図りたいと思います」と語る。

 

 

 

 

 

 

 

プロアマクラスは、ポールポジションスタートの#98 IKARIが終始安定した走りを見せて今シーズン初優勝を飾る。「今日はセッティングを大きく変更したことでマシンも安定しており、ようやく勝つことができました」と笑顔を見せる。

 

アマクラスはポールポジションスタートの#62 Kumaが、リスタート後の#84 Masa TAGAとのバトルを制してPCCJ初優勝を成し遂げる。「本当に嬉しいです。ゴール後、チームの皆と喜びを分かち合い、汗と涙が止まりませんでした」と感極まっていた。

 

 

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。