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2019年6月3日【テクノロジー】

ヤフー、スコア化したユーザー情報を提供する新サービス

NEXT MOBILITY編集部

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ヤフーは、同社保有のビッグデータから、個々のYahoo! JAPAN IDユーザー(以下、ユーザー)を「本人確認の度合い」や「信用行動度合い」等でスコア化し、そのスコアデータを提供する新サービス「Yahoo!スコア」を、7月1日(月)から開始する。

 

また提供開始に先立ち、6月3日、事業者向けの事前申込受付を開始した。

 

なお、サービスの利用にあたっては、所定の審査と「Yahoo! ID連携(※1)」の導入が必要となる。

ヤフー・ロゴ

Yahoo!スコアは、「本人確認の度合い」、「信用行動度合い」、「消費行動度合い」、「Yahoo! JAPAN利用度合い」を測る4カテゴリーに属するスコアと、それらを集約した総合スコアで構成(※2)。

 

事業者は、いずれか、もしくは複数のスコアを組み合わせて、ユーザーへの直接的・間接的なアプローチが可能になると云う。

 

ヤフーは昨年10月から、パートナー企業とともに、スコアを活用したサービスの利便性向上や課題解決、ユーザーに対する特典プログラムの実施等を図る実証実験を実施。

 

実証実験では、シェアサイクルの利用マナーが良いと推定されるユーザーの抽出と特別料金プランの提供、優良と推定されるフリーランスと仕事発注者のマッチング等を実現し、スコアの有効性を確認した。

 

また、一休やカービュー、パスレボ等においてもスコアの有効性を確認。活用に向けて検討を継続している。

 

ヤフーは、これらの結果を受けて、スコアのより広い活用を目的に、「Yahoo!スコア」のビジネスソリューションサービスの提供開始を決定した。

 

 

[スコア活用事例]

 

・ランサーズ:優良と推定されるフリーランスと仕事発注者を抽出して案件をマッチング。

 

・OpenStreet:対象エリアにおける優良と推定されるユーザーを抽出してシェアサイクル「HELLO CYCLING」の特別料金プランを提供。

 

・TableCheck:予約を忘れそうなユーザーを抽出し、リマインド連絡を増やす事で直前キャンセルを防止。

 

・クラウドワークス:仕事を積極的に受注してくれそうな優良ユーザーを抽出して優先的に仕事をオファー。

 

※一部、サービスへの導入時期調整中の内容も含む。

 

 

ヤフーは、パートナー企業への「Yahoo!スコア」の提供について、Yahoo! JAPAN IDを連携する際に掲出される同意画面において、同意を得たユーザーのみを対象としており、また、「Yahoo!スコア」の作成を希望しないユーザー向けに、作成の停止、およびパートナー企業への提供を停止できる仕組みを提供(※3)。ユーザーのプライバシーの保護に十分配慮のうえ行っているとしている。

 

なお、今回の実証実験を踏まえ、「Yahoo!スコア」の利用目的を、ユーザーへの特典等の付与、審査プロセスの簡略化、コンテンツ最適化、サービスの改善、広告の配信等に変更している(※4)。

 

今後ヤフーは、ユーザー自身が自分のスコアの確認ができる機能の提供を目指すとともに、引き続きさらなるユーザー便益の創出、スコアの精度向上等を進めていくとしている。

 

 

※1:「Yahoo! ID連携」は、Yahoo! JAPAN以外のウェブサイトやアプリケーションへ「Yahoo! JAPAN ID」でログインが可能になる仕組み。詳細についてはHP<https://id.yahoo.co.jp/products/yconnect.html>確認のこと。

※2:詳細については、HP<https://www.yahoo-help.jp/app/answers/detail/p/533/a_id/155977>を確認のこと。なお、カテゴリーの種類やその構成内容については、品質向上や最適化のために追加や廃止を含む変更される場合がある。
※3:「スコア作成・利用の設定」、「外部企業へのデータ提供設定」<https://accounts.yahoo.co.jp/privacy/>確認のこと。
※4:詳細については、プライバシーセンター<https://privacy.yahoo.co.jp/utilization.html>確認のこと。

 

 

■Yahoo!スコア:https://info-score.yahoo.co.jp/promotion/partner/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。