ヤマト運輸は７月２９日、日野自動車が開発した超低床・ウォークスルーの国産小型商用BEV（バッテリー式電気自動車）トラック「日野デュトロ Z EV」を、8月10日から首都圏を中心に順次500台導入すると発表した。国産の量産型小型商用BEVトラックの導入は国内初だと云う。

ヤマトグループでは、2050年の温室効果ガス排出実質ゼロおよび、2030年温室効果ガス排出量48%削減（2020年度比）の実現に向けた取り組みを進めており、その主要施策の一つとして、2030年までにEV2万台を導入する目標を掲げている。

7月27日には、Commercial Japan Partnership Technologies（コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ／以下、CJPT）と共同で、電動車普及に向けたカートリッジ式バッテリーの規格・実用化の検討を開始することを発表するなど、カーボンニュートラル社会実現のための積極的な取り組みを進めている。

今回、昨年11月から日野と共同実施をしてきた超低床・ウォークスルーの小型商用BEVトラック「日野デュトロZ EV」を用いた集配業務の実証実験に於いて、温室効果ガス排出量の削減や、集配業務での効率・実用性についての効果が確認できたとして、その導入を決定。関東・中部・関西の首都圏エリアを中心に8月10日より、順次導入していく。

ヤマト運輸は、今後、カーボンニュートラル社会の実現に向け、引き続きEVを含む次世代モビリティの開発や、EV運用オペレーションの最適化に向けた各取り組みを進めると共に、エネルギーマネジメントシステムの開発も積極的に進め、サステナブル経営を強化していくとしている。

[BEVトラック導入について]

– 導入台数：500台
– 導入開始時期：2022年8月10日（水）から順次。
– 導入エリア：全国（首都圏である関東・中部・関西エリア中心）