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2021年7月14日【企業・経営】

ローム、スタートアップ対象の投資枠50億のCVC新設

NEXT MOBILITY編集部

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ローム

 

 

ロームは7月14日、新たな事業モデル創出を加速させる取り組みとして、スタートアップ企業を対象にしたコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)活動を開始し、総額50億円の投資枠を新設したと発表した。

 

CVC活動全般は、今年1月に新設したCTO室が担い、スタートアップ企業が持つ柔軟な発想やテクノロジーへの投資により、社会課題の解決や10年先の成長の種となる新規事業の創出を目指す。

ローム・ロゴ

ロームではこれまで、ベンチャー企業との協業・業務提携のほか、大学を対象にした研究公募や共同研究に積極的に取り組み、半導体関連技術の進化と発展に努めてきたが、今回のCVC活動開始により、社内外の技術や知恵を融合するオープンイノベーション活動を更に加速。加えて、中長期的なポートフォリオ拡大に向け、広範かつ多岐にわたる領域への有用な投資を実施していく。

 

なおこれは、同社が今年度より取り組んでいる中期経営計画「MOVING FORWARD to 2025」の成長戦略の一つである「将来に向けた新たな成長事業の構築」を補完するものでもあると云う。

 

ロームは、自由度が高く迅速な判断を可能にする自社単独による自己勘定投資(※1)を基本としながら、VCファンドへのLP投資(※2)を補完的に併用することで、有望なスタートアップ企業へ広くアプロ―チし、社会に役立つ価値の創造に邁進していくとしている。

 

 

<主な投資対象>

 

・事業強化:

半導体材料、半導体製造技術、半導体周辺技術(接合、パッケージ 等)、組み込みアルゴリズム他

・事業領域拡大:

車載・産業機器等のローム注力市場における新たな製品・技術、サービスを提供するスタートアップ

・新領域開拓:

環境ビジネス分野 (脱炭素、温室効果ガス削減 等) 他

 

<運用期間>

 

10年間(予定)

 

 

※1)自己勘定投資:VCを通さず、自社の本体勘定で自ら選んだ投資先へ直接投資を行う投資形態。直接フォローアップを行うため、協業・提携の機会取得やノウハウの蓄積が期待できる。枠組みに制約が無いため複数のVCとの協業も可能。

※2)LP投資:Limited Partner(有限責任組合員)として、他の投資家と共同でVCファンドへ投資を行う投資形態。ファンド規模が大きくなり実績が上がりやすいほか、少額出資ができるため分散投資に有効とされる。

 

 

■ローム:https://www.rohm.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。