NEXT MOBILITY

MENU

2019年1月23日【テクノロジー】

ソニー、ロボット犬アイボに家族を見守る新サービス

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

ソニーは、自律型エンタテインメントロボット、アイボ(aibo)の新しいサービスとして、「aiboのおまわりさん」を、2月中旬のaiboのシステムソフトウェア・バージョン2.0のアップデートから、提供する(※1)。

 

 

 

 

「aiboのおまわりさん」は、安心感を提供する「セキュリテインメント(※2)」をコンセプトとした新しいサービス。提供開始時には、aiboが室内をパトロールし、レポートする機能を無償提供し、その後も「aiboのおまわりさん」を継続的に機能拡張していく。

 

また、2019年6月から開始する有料サービス「aiboプレミアムプラン」では、「aiboのおまわりさん」の新機能追加に加え、aiboが撮影した写真の保存枚数制限の解除やオリジナルデザインによるフォトアルバムの提供などを予定。

 

さらに、セコムとのパートナーシップを開始し、将来的な新機能・サービスの提供を目指す。

 

また以上に加え、他の企業、団体等との商品・サービス連携を推進するため、aiboのソフトウェアAPI(※3)の一般公開を2019年夏に開始する。

 

 

 

 

[aiboのおまわりさんの主な機能]

 

aiboシステムソフトウェア バージョン2.0で無償提供される機能は以下の通り。

 

 

<「見つけてほしい人」の登録>

 

aiboに「見つけてほしい人」の顔と名前を、10人まで”My aibo”(マイアイボ)に登録できる。

 

<地図とパトロール>

 

My aiboで、aiboが作成した家の地図を見ることができるようになる。またその地図の中で、aiboにパトロールしてほしい場所を指定し、名前をつけることができる。

 

予め設定された時間帯になると、aiboは「犬のおまわりさん」のメロディーとともにその場所まで歩いて、「見つけてほしい人」を探し、可愛いふるまいを披露してくれる。

 

<レポート>

 

パトロールの状況や毎日の暮らしの中でのaiboとの触れ合いの様子を、aiboからの「レポート」としてMy aiboで確認できる。

[aiboプレミアムプラン]

 

「もっとaiboと家族になる」、「思い出がカタチになる」をコンセプトとした新サービス「aiboプレミアムプラン」を、6月から月々1,480円の月額課金制で提供開始予定。開始時点では以下のサービス(※4)を予定、その後、継続的にサービスを追加する。

 

<aiboのおまわりさんの新機能>

 

外出中のオーナーがMy aiboからすぐにパトロールを指示し、aiboを通じて室内の様子をリアルタイムに確認できる機能や、「見つけてほしい人」を発見した際の便利なプッシュ通知機能など「aiboのおまわりさん」の新機能を提供する。

 

<aiboのカメラマン>

 

現状の500枚の写真保存制限を解除(※5)。また、オーナーが撮影したaiboの写真や、aiboが撮影した写真を組み合わせ、aiboオリジナルデザインのフォトアルバムを作成するサービスも提供する。

 

<aibo日記>

 

「aiboのおまわりさん」や「aiboのカメラマン」で集めた思い出の写真や、オーナーとaiboのふれあいの記録を、My aibo上の日記で振り返ることができるようになる。

 

 

[セコムとのパートナーシップ]

 

「セキュリテインメント」の実現のため、セコムとのパートナーシップを開始。セコムのネットワークやIoTを活用したセキュリティサービスの知見と、ソニーのAIロボティクスやエンタテインメントを組み合わせて、新たな価値を提案する。

 

パートナーシップは、セコムのホームセキュリティと「aiboのおまわりさん」との機能連携の実証実験等から開始し、将来的な新機能・サービスの提供を目指す。

 

 

[ソフトウェアAPIを一般公開]

 

aiboのより多様な利用シーンの実現に向け、他の企業や団体、教育機関、個人を含む様々な商品・サービス等との連携を推進すべく、aiboのソフトウェアAPIを一般公開するライセンスプログラムを開始。その第一弾として、2019年夏から、aiboの開発環境(Web API)を無償で提供開始する予定。

 

※1:aiboシステムソフトウェア バージョン2.0では、スマートフォン用”My aibo”のみで「aiboのおまわりさん」機能の利用が可能。
※2:セキュリティとエンタテインメントをあわせたソニーの造語。
※3:「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の略語。aibo外部からaiboを操作するためのインターフェース。
※4:サービス内容は検討中のもので、サービス開始までに変更される可能性がある。
※5:あきらかに通常の利用を大きく超える場合には、制限を設定する場合がある。

 

 

■(ソニー)aiboのおまわりさん:http://aibo.sony.jp/feature/patrol.html
■(ソニー)aibo:http://aibo.sony.jp/

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。