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2020年10月19日【経済・社会】

OKI、PCB事業会社2社を統合し新会社を来年4/1設立

NEXT MOBILITY編集部

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沖電気工業(OKI)は、グループ会社でプリント配線板(PCB)事業を行う「OKIサーキットテクノロジー(山形県鶴岡市/以下、OTC)」と「沖プリンテッドサーキット(新潟県上越市/以下、OPC)」を経営統合し、来年4月1日に新会社を設立する。なお統合では、OTCが存続会社としてOPCを吸収合併する。

 

これにより、営業・技術・製造リソースの融合と最適化による事業基盤強化と事業規模を拡大。技術力と新商品開発スピードの向上、商品ラインアップ強化と設計段階からの一貫受注の拡大により競争力を向上させ、成長が続く国内の高付加価値PCB市場でトップシェアを目指す。

沖電気・ロゴ

国内PCB市場では、低価格な低層板の需要が減少する一方で、高い技術力が必要で高付加価値な大型・高多層板市場は成長を続けていると云う。

 

そんなハイエンド型EMS(生産受託)事業を成長分野の1つと位置付けるOKIは、そのキーコンポーネントのひとつであるPCBへの取組みを1965年に開始し、2015年には世界初の102層基板製造を実現。EMS事業成長のためには、PCB事業のさらなる拡大にむけた事業体制の強化が必要と判断し、今回の経営統合に至った。

 

経営統合する2社のうちOTCは、発熱部品対策を施した高放熱配線板や高屈曲性を有したフレックスリジッド配線板など、特殊な要求にも対応する高い技術力をもち、航空宇宙・通信基地局用途などにおける高品質・短納期・少量多品種対応を特長にPCB事業を展開。

 

一方のOPCは、高多層積層や高精細穴あけの高い技術と多様なシミュレーション技術により、半導体検査装置・高速伝送装置などに用いられるPCBを生産している。

 

OKIは、OTCの柔軟な対応力と特殊かつ熟練の技能、そしてOPCが長年培った高い生産技術とシミュレーション力を融合することにより、それぞれの設計・製造技術だけでは難しかった高難度のPCBを実現。新会社では、これを強みに上流である設計段階からの一貫受注を拡大することで、高付加価値PCB市場におけるシェア拡大を目指すとしている。

 

 

[合併後新会社の概要]

 

– 設立:2021年4月1日(予定)
– 商号:OKIサーキットテクノロジー株式会社
– 所在地:山形県鶴岡市宝田一丁目15番68号
– 代表者:未定
– 主な事業内容:

プリント配線板、電子装置および電子部品の開発、設計、製造、販売。

– 資本金:4.8億円(沖電気工業株式会社100%)
– 従業員数:739名

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。