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2019年11月26日【テクノロジー】

ジェイテクトと日立ソリューションズ、スマート工場で協業

NEXT MOBILITY編集部

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ジェイテクトと日立ソリューションズは、運用技術(OT)と情報技術(IT)を融合したスマートファクトリーの領域での協業に合意し、12月から協創に向けた活動を開始する。

ジェイテクトでは、製造現場におけるIoT(Internet of Things)の活用において、「モノ(Things)」だけではなく、人やサービスまでもつなげていくという「JTEKT IoE(Internet of Everything) Solution」を推進し、スマートファクトリーの実現に向けてさまざまなシステム構築を進めている。

 

一方、日立ソリューションズでは、IoTやビッグデータ、AIといったデジタル技術を活用し、工場の製造データ連携や生産技能伝承、販売・アフターサービスの付加価値向上など製造業の経営効率向上をめざす「スマートマニュファクチャリングソリューション」を展開してきた。

 

今回、両社は協創に向けてワーキングを立ち上げ、ジェイテクトの生産ラインのシステム構築で培ってきたOTに関するスキルを持つ技術者と、日立ソリューションズの製造業向けのソリューションを提供してきたシステムエンジニアが、OTの実データをIoT基盤に取り込み、AIなどの技術で新たな付加価値を生み出していくための実証実験を共同で開始する。

 

また、来年年4月には、既存の両社の製品、ソリューションを組み合わせて相互販売を開始するとともに、2020年度内には、ワーキンググループによる実証実験の結果をもとに、共同開発したソリューションを販売開始することを目指す。

 

両社は、それぞれのノウハウを融合し、製造業の一層の経営効率向上と価値創出を実現する協創に取り組んでいくとしている。

 

 

[背景]

 

昨今、製造業では、多くの企業が高付加価値化や一層の生産性向上を目的に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進。

 

AIやIoT技術の活用が注目されるなか、先進的な企業を中心に、センサーや機器からリアルタイムにデータを蓄積する動きが進んでいるが、その一方で、多種多様な生データをどのように活用したらよいかわからないという課題も挙げられている。

 

両社は、このような課題解決のため、ジェイテクトの製造現場におけるOTのノウハウと、日立ソリューションズのAIなどのデジタル技術をはじめとするITのノウハウを生かし、ジェイテクトの既存ソリューションと日立ソリューションズのデジタル設計、生産計画、生産・在庫管理、原価企画などの既存ソリューションとの融合を図ることで、製造業のDX加速を支援するソリューションの協創に取り組むこととした。

 

 

[ジェイテクトと日立ソリューションズの協業に向けた取り組み]

 

・2019年12月1日、最新のデジタル技術により製造現場における生データの効果的な活用を検証するワーキンググループの立ち上げ。

 

・2020年4月、両社の技術者による導入支援のもと、両社の既存製品・ソリューションを組み合わせて相互販売を開始予定。

 

・2020年度内には、ワーキンググループによる実証実験の結果をもとに、ソリューションを共同開発し、販売開始予定。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。