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2020年3月9日【経済・社会】

ソニーCSL、新研究拠点を京都に4月開設

NEXT MOBILITY編集部

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ソニーCSL・HP

 

 

ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)は、国内初の支所となる「京都研究室」を4月1日(予定)、京都市に開設する。

 

京都研究室の開設により国内外の優秀な研究者へ参画機会を提供し、新たな体制での価値創造を目指す。

ソニーCSL・ロゴ

 

京都研究室では、「テクノロジーの進化でもたらされる効率化や自動化は人々の生活に利便性や充足感を提供する一方、その未来には金銭的、物質的に満たされるものにはとどまらない『ゆたかさ』も追求できる」とのソニーCSLの考えの下、「人類の精神性のゆたかさに貢献する」を価値の中心に据えた研究を進める。

 

具体的には、現在の主要研究テーマの一つである創造性を含めた人間の能力拡張を目指すヒューマン・オーグメンテーション(Human Augmentation)の研究を、東京の研究所と分散、協調的に進めていく。

 

また、京都を含めた関西圏ならではの文化的特性や有形無形資産、人材などを考慮すると共に、さまざまな文化的背景を持つ産官学機関の関係者とも連携しながら普遍的なサイエンスを探求するとしている。

 

 

京都研究室開設に際して、ディレクターの暦本純一氏は、以下のように話している。

 

「効率化や利便性が達成された先に、我々が真に希求するものは何でしょうか。日本語の『ゆたかさ』には、経済的あるいは物質的なものにはとどまらず、高い次元での充足感、精神的な余裕、自然との共生、秩序や静けさへの敬意が含まれています。
 情報技術の進展は、世界のどことでも接続できる便利さを作り出すと同時に、ここにしかないという価値の再認識をもたらすでしょう。そのような観点から、ソニーCSL京都では未来のゆたかさに貢献する研究を展開していきたいと考えています」。

 

また、ソニーCSLの代表取締役社長 北野宏明氏は、以下のように話している。

 

「ソニーCSLは1988年に東京が、1996年にパリ支社が設立されてからも一貫して「人類の未来のための研究」を行うと標榜し、そのための最先端の研究開発とその社会への実装を推進しています。それは、各々の研究者の価値観、人生観、世界観の反映でもあります。
 研究とは、未来を作ることであり、「作るべき未来」に関する深い洞察が必要です。今回新たに京都が研究活動の場に加わることにより、既存拠点とは違った形で、あるいは相互に共振、作用しながら人類の可能性にチャレンジしていくことを期待しています」。

 

 

[研究拠点概要]

 

– 拠点名:株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 京都研究室(ソニーCSL 京都)
– 所在地:京都府京都市下京区本燈籠町13-1
– 開設:2020年4月1日(予定)

 

 

■ソニーコンピュータサイエンス研究所:https://www.sonycsl.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。