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2023年2月13日【特集】

東京都に訊く、未来を見据えた〝100年プロジェクト〟

NEXT MOBILITY編集部

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未来志向の旺盛な成長力が東京ベイエリアの魅力

 

――空飛ぶクルマやドローンが試験飛行出来るエリアは、福島ロボットテストフィールなどもあります。これらとの差別化はお考えなのでしょうか。

 

山本 ▶ 福島のテストフィールドは私も見学に行きました。
福島は空のテストフィールドにも特化した実験場となっており、広大な敷地に大きなネットを張っており、そこでドローンなどを自由に飛ばせるようになっていますね。空飛ぶクルマの実験場としては、東京よりずっと進んでいると思います。

 

 

従って先駆的な飛行実験を行う環境として、福島の未来は開かれていると思います。これに対して、東京のベイエリアの魅力は、今からおよそ400年余りを遡った江戸時代から拡張し続けて来た地の利があります。

 

 その地理的な姿を古地図から順に眺めて見ると、かつての海岸線から明治・大正・昭和・平成・令和と増殖を伴う新陳代謝を繰り返して来たホワイトキャンバスであり、経済的な切り口に於いても未来へ開かれた可能性の塊です。

 

そんなベイエリアに未来の実験場を設ける訳ですから、そこではモビリティ単体の機能や性能を単純に磨くだけでは無く、多くの人々が暮らす地域故の環境整備を、どのように切り拓いていくのか。そのための関連技術を磨く事や、社会的な課題解決を含んだリアルな未来都市を目指したショーケースにしていくべきでしょう。

 

 また今や東京のベイエリアは、近隣から簡単にアクセスする事が出来る経済・観光・学び・食・住など複合的なレイヤーを持つ街となっており、新たな起業・創生に繫がる可能性を秘めています。それこそが東京のベイエリアの魅力ではないでしょうか。

 

 

PROFILE
山本 健一(やまもと けんいち)
東京都政策企画局計画調整部東京eSGプロジェクト推進担当課長
都市整備局東京ベイeSGまちづくり戦略推進担当課長(兼務)
政策企画局スタートアップ戦略担当課長(兼務)

 

1998年東京都入都。都市整備局のまちづくり分野を中心に業務し、都市整備局都市基盤部交通企画課や都市整備局総務部企画経理課などを経て、2015~2016年度中野区役所(派遣)都市政策室 西武新宿線沿線まちづくり担当課長、2017~2018年度 多摩都市モノレール株式会社(派遣)施設担当課長、2019~2020年度東京都都市整備局都市づくり政策部開発企画課担当課長。2021年度から政策企画局計画調整部プロジェクト推進課担当課長、東京ベイeSGプロジェクトの推進 空飛ぶクルマなど最先端テクノロジーの実装を担当する。技術士(総合技術監理部門)、技術士(建設部門/都市及び地方計画)。

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。