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2020年6月2日【テクノロジー】

川崎重工、ロボット検温システムを企業博物館に導入

NEXT MOBILITY編集部

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川崎重工は、人共存型双腕スカラロボット「duAro2(デュアロ・ツー)」による自動検温システムを開発し、6月2日から営業を再開した同社の企業ミュージアム「神戸海洋博物館/カワサキワールド(※)」に設置した。

川崎重工・ロゴ

自動検温システムは、双腕ロボットの右手に非接触型の温度センサーを取り付け、来館者が検温エリアに入り、測定開始センサーの上に手をかざしてセンサーに額を近づけると検温を開始。体温が規定以下の場合は、左手に保持したバーを開いて入館可能の合図をするが、体温が規定以上の場合は、バーが開かずに係員を招集。係員と来館者との接触をなくすことで、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染防止に寄与すると云う。

 

 

システムに使われているduAro2(duAroシリーズ)は、人との共存・協働作業が可能なロボットで、ダイレクトティーチングも容易。また、アーム部分への柔らかな表面素材の採用や、動作中に人と接触しても衝突を検知して停止するなど、安全性にも配慮していることから、様々な場面や作業において活用されていると云う。

 

川崎重工は今後も、保有するロボット技術や多彩な事業部門の技術シナジーを活かし、医療分野をはじめ、各分野での社会課題の解決に取り組んでいくとしている。

 

 

※カワサキ重工グループの代表的な製品を「見て、触れて、楽しく学びかつ遊びながら『技術のすばらしさ』と『ものづくりの面白さ』を実感する」ことを目指して、2006年5月17日に開館した神戸海洋博物館内にある川崎重工グループの企業ミュージアム。

 

 

[人共存型双腕スカラロボットについて]

 

川崎重工初の人共存型双腕スカラロボットとして誕生した「duAro」シリーズは、人の両腕の動きをそのまま再現。また、教示を簡単にして実用性を高めたほか、オプションでアーム本体とコントローラを分離することも可能。さらに、衝突検知機能などの安全機能も装備していることから、準備時間や生産量の変動などで自動化が難しいと考えられてきた電気・電子業界、食品業界などの分野で活躍している。

 

 

■(川崎重工)双腕スカラロボット:https://robotics.kawasaki.com/ja1/products/robots/dual-arm-scara/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。