国土交通省は、運転支援システム搭載の自動車の普及拡大を受け、システムの過信や誤解による危険性を啓発するビデオを作成し、YouTubeの国土交通省公式アカウントで公開した。
国交省は、運転支援システムはシステムが周辺監視や全ての運転操作を行う「自動運転」ではなく、あくまでもアシスト機能であることから、運転支援システムを過信せず、取扱説明書を読むなどして作動条件等を正しく理解して、使用するよう呼び掛けている。
1.運転支援システムとは
ドライバーの適切な周辺監視の下、高速道路等で、速度や前走車との車間距離を自動制御する装置(全車速追従クルーズコントロール)、車線の中央付近を走行するよう自動制御する装置(車線維持支援装置)等。適切に使用することで、運転者の負荷を軽減するシステム。
2.「運転支援システム」の機能の限界
運転支援システムには機能の限界があり、故障していない場合でも、使用する環境や条件によっては、作動しない(または使用中に突然機能が停止する)ことがある。その結果、衝突に至った場合でも、安全運転の責任は運転者が負う。
<システムが作動しない状況の例(過信により事故が生じやすい例)>
・クルマの急な割り込み。
・車線の白線が障害物や雪等で見えない場合。
・雨・雪・霧などの悪天候。
※運転支援システムは、車両に搭載されたカメラやレーダー等で周辺を監視することにより制御を行うため、カメラ等が適切に作動しない条件(悪天候、目標となる白線が隠れている、死角から急に割り込まれる等)では、システムが周辺の状況を正しく認識できず、制御を続けることが困難となり、突然制御が停止することや、不適切な制御を行うことがある。
<システムを誤解している例(道路交通法違反)>
■(YouTube)【国土交通省】運転支援システムで過信は禁物 責任はドライバーにある!:https://youtu.be/cRJkvgl3eSA